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『はぁ…一般人からの目撃情報少ない(らしい)のに早速目撃されたんだけど?』



まぁアイツら酔っ払ってたし、朝あそこで起きたら忘れてろよな
あ、これ命令形だからな




『身元特定とかされたらホントに嫌なんだけど〜』


「オ前ノ身元ナンザ誰モ興味ナイダロ」


『てめ、コラ人間様をナメんじゃないよ!』


「近所迷惑ダゾ」



まぁこんなん、ちょっと煩い非常食が着いてきてると思えばいいだけの話



歩いていると、周りの木々が不自然に揺れ始めた
カサカサと不気味な音を立てている


変な呼吸音が複数…


ん、?



『…囲まれた、笑うわ』


「ザット7体、分身ノ可能性が高イ」


『鬼探知能力高すぎな』



分身てことは、元は一体ってこと
群れてる鬼は弱いけどこの場合どうなるのかねぇ


腰の刃を抜く
刀身は月に照らされて白く光っている
実際は水色っぽいんだけどね


稲妻が銀色に輝いていて、我が刀ながらかっこいいと思う



『君は幸運だね、こんなかっこいい刀身をじっくり見る時間がある』



自画自賛じゃない、刀褒めてんだよ?
刀身をじっくり見る時間があるってことは、少しは手強い相手ってことだ


分身してる時点で血鬼術使えるの確定だし



『めんどくせぇー、早く帰って獪岳といちゃいちゃしたいんだよコッチは』



付き合ってないよ?そういう事じゃなくてうーん…
弟と仲良くする的な?私の方が年下だけど



「…お前は、帰るべき場所があるの?羨ましい」


『は、?いっ…た』



今、私の横を通り過ぎたはず
じゃないと二の腕に傷は負わない



『今、そこから動いたか?お前』


「ハハハッ、びっくりしてらァ!そりゃあそうだよな、俺が動かなかったらお前に傷はつかない」



確かに傷はある、けどアイツが動いたか分からない
それくらい速いのか?いや、スピードに関して雷の呼吸使える私が劣るはずないし…


分身から1人に戻るのが速いってこと?ならその逆も速いよな



『…だっっっっrrrrる』



舌を出して顔を歪めた
右腕におった傷の血はとっくのとうに止まっている



「お前が帰ってこなくて心配するヤツは山ほどいるでしょ?でも俺はね、そんな人間どこにも居ない。俺が帰ってこなくてもだぁれも気づきゃしないんだよ。
だからこうしてずっと隠れんぼさ」


『私隠れんぼ苦手なんじゃが……それより鬼ごっこの方がいい』



私はニヤリと笑った



「冗談がお上手なことだね」



顔は見えないが、きっと鬼も同じ顔





六→←四



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作者名:鷲わし | 作成日時:2022年1月5日 0時

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