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現在の時刻
丑三つ時でございます


いやぁ、人がいない
今日は鬼もあんまり出てこないなぁ


3時間練り歩いて(時速20km)遭遇したのは雑魚鬼1体
おしゃべりする間もなく倒しちゃったから暇



「オイ、誰カ来ルゾ」


『え?人間?』


「ソウダ」




福の神の言った通り、前から3人組の男らしき人達がヅカヅカこっちに歩いてくるのが見えない。暗くて見えない。



「3人組ジャナイ、2人組ダ。見テハイケナイ者ガ見エタカ?」


『いや、お前は夜行性だから見えるのかも知らんが、
私はただの人間なもんでね。真っ暗だから遠いとこは
はっきり見えないんだよ!』


「フッ、哀レダナ」



福の神さんは余程揚げ鶏にされたいようだな


男達2人が近くに来たからやっと見えるようになった
2人共私よりも少し高いくらいの上背で、筋肉も多少あるっぽい



「なぁなぁ、お金ない?」


「俺らもう一軒飲みに行きたいんだよね〜」



酒臭い近寄るなこっちに来るな汚い臭い触るな。
とはさすがに言えない
言いたいけど



『私にたかってないで自分で稼いでくだせぇよ…』


「あ?俺はお前に金持ってるか聞いてんだよ!」



うわ、やば キレちゃった
私間違ったこと言ってないもんね!私悪くない!


でも2人はキレ散らかして怒鳴ってる、近所迷惑
キレ散らかしすぎて私頭ハゲ散らかしてるから
すいません嘘です


てか乙女に殴りかかってくな!!



「チッ、大人しく金出せや!」


「てめぇ気持ちよくぶん殴らせろよ!」


『いいですよ、ってなるかいアホ!酒の飲みすぎは健康上良くねえんだよ、体は大事にしとけ!』



そう言ってもボカボカと殴りかかってくる
2対1は卑怯だし一般人に手ぇ出す訳にはいかない



『痛っ、乙女の腕に痣が残ったらどうすんだい!』



すると、男達は大人しくなった。というか制止した
私の言葉が胸に刺さったかな?さすが私


とか思ったけど後ろから音がしたんだよね
誰だと思う??




鬼「おぉ、獲物が3匹も!!こりゃ幸運だ」


『…デケェよ、てか今忙しいから後にして』



悲鳴嶼さんくらいある鬼だね
明らかに人間の気配じゃなかったからそうだとは思ったよ?けど出てくるタイミング間違えてるから



「ひ、ヒィ…」

「これ、鬼…だよな」



ありゃありゃ、顔が青白くなって腰抜かしちゃってんな



『はぁ、夜に出歩くのはおすすめしないぞ〜』


鬼「まずはお前からっ?!」



呼吸使うまでもないな
よし、2人組はほっといて帰ろう←





五→←三



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作者名:鷲わし | 作成日時:2022年1月5日 0時

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