三 ページ4
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『ただいま、私の家
オカエリ!(裏声)』
「阿呆」
『あ''ー、もう動けん無理
ちょっと沢に足付けながら寝てくるわぁ』
私の家には小さい沢がある
そこに足をつけて適当に本読んだりして過ごすのがまいぶーむだ
ちゃぽん、と足をつける
全身が生き返る気がする
芝生の上に自分の羽織を敷いて、その上に寝転がった
『あ、てんとう虫…やっほーてんとう虫、元気?』
手の上に乗せて眺める
指を空の方へ立てると、だんだん昇って行って飛んだ
『そこの雑草食べれるっけ…食べれるわアレ
雑草じゃなくてネギじゃありゃ、、ごめんネギ、雑草呼ばわりして』
「眠イ時ニ喋ルナ、馬鹿ガ爆発シテル」
『いやー、これがいつも通りじゃがん』
その後、意識が某ダジャレの布団のように吹っ飛んだ
獪岳「おい生きてるか阿呆」
『んぁ?なんじゃ おま……』
頭上から声が聞こえたものでつい悪態付きそうになってしまったが、仁王立ちをした獪岳だった
ギリギリセーフ
『獪岳、愛してるぞ〜 ふへへ』
両手を獪岳の方に伸ばして今日も愛を伝える
獪岳「……気色悪ぃなほんと」
だが、返ってきたのはすごい引いた顔と声
『おい姉弟子に対して失礼だとは思わんかね』
獪岳「あ''ぁ?お前の方が年下だろうが」
そう言われると言い返せない
実際私の方が年下だし
『なにゆえここに来たんだね?』
獪岳「いつもなら来るのに来なかったから死んだかと思った。生存確認だ」
『おやおや、心配してくれてたんかい?』
獪岳「いや、全く」
瞬殺された
パスしたのにスマッシュされた
そんなところも愛い
『もーちょっと私に甘くてもいいんじゃない?』
獪岳「確認しに来てやったんだぞ?俺」
『ナンデモアリマセンデス、』
生存確認が終わったのか、そそくさとどっか行ってしまった
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作者名:鷲わし | 作成日時:2022年1月5日 0時