十三 ページ14
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獪岳と悲鳴嶼さんのことは知っている
悲鳴嶼さんから聞いたことがある
普通は恨んで当然のこと、本当は恨んでいるのかもしれない
けどその恨みを獪岳ではなく鬼にぶつけようと鬼殺隊に入隊した悲鳴嶼さん
獪岳だけが悪いんじゃないって言った
私は獪岳のことを頼まれた
悲鳴嶼さんは優しい方だと言ったのはこれが理由
善悪について1番知ってるんじゃないかなあの方
ただの偏見だけど
伊黒「余所見をするな黙雷」
『うす、』
色々と思い出してみてるけど今鬼と戦ってる途中だったね
とにかく、私に出来ることは獪岳の心の穴を埋めること
幼少期に愛を貰えなかった、認められなかった分を
嫌と言うほど与えてやろうと決めた
可哀想だからというわけじゃない、
私が獪岳のことを口から出るくらい愛しているゆえの
行動である
言い換えれば自己満足ってやつよ
伊黒「集中しろ黙雷、これで死んでも弔わないからな」
『大丈夫ですよ、これくらいの鬼なんてことありませんから!!』
言いながら向かってくる鬼の首を斬っていく
伊黒「油断大敵という言葉を知らないのかオマエは、だいたいもっと時期柱としての自覚を持」
福「A!!蛇柱!!」
伊黒さんの有難い話(?)を遮ったのは私の鎹梟である
福の神だった
『なんだい?どうしたんだいそんなに慌てて』
普段は冷静で頭のキレる福の神が慌てている
何かがあったんだ
福「吉原遊郭デ上弦ノ陸ガ出タ!音柱ト新人4人ガ苦戦シテル!!サッサト行ケ阿呆!!」
『はぁ?!どんだけ離れてると思ってんだい!!まじか、、』
伊黒「お前のその無駄に速い足は何の為についてる、俺は後から行く。さっさといけ阿呆」
『行かんとは言ってないですよ!!福の神、道案内』
2人して阿呆阿呆言ってくるけどとりあえず今はそれどころじゃない
福の神を前に、最速力で走った
『遠いな!間に合うか?!これ』
福「マニアワスンダ!」
『あ''ー!正論くらったァ!!』
顔を顰めて更に速度を上げる
鬼が見えたらこの勢いで攻撃に繋げようかね
後ろにいたはずの伊黒さんはもうとっくに離れている
いくら宇髄さんがいると言えどかなりの時間が経っているはず
相手は上弦の陸。上弦の1番下だけど、どんな血鬼術を使うか分からない
『はぁっ、まだかい?』
福「スグダ!A!!」
爆音がすぐ側で聞こえる
腰の刀に手を掛けた
『何か飛んで……鎌?!』
急がないと
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作者名:鷲わし | 作成日時:2022年1月5日 0時