検索窓
今日:11 hit、昨日:0 hit、合計:5,204 hit

十一 ページ12





あれから暫くが経った
長い間獪岳に会えてないもんで、元気が出ん


居間で茶菓子を食べていると、扉がゴンゴンゴンゴンと叩かれた



「黙雷Aさーん!いますかー?我妻善逸でーす!泊めてくださーい!!」



待て待て待て待て、情報量が多い!
まだ1個も返事してないぞ?



『ちょ、待ちな!いる!いるから!!』



急いで棚に向かってドッタンバッタン言わせながら余分に買っていた茶菓子を用意した



『入っていいぞー!』


善逸「お邪魔しまーす!久しぶり姉ちゃん」


『おん、久しぶり。そこに茶菓子出してるから座んなせえ』


善逸「やったー!ありがと」



いただきます!と元気の良い事良い事…
にしても、何しに来たんだ善逸は



『可愛いねぇ、、』


善逸「え?」


『ん?あぁ、君は何しにここへ?』


善逸「今可愛いねって言ったでしょ!聞こえてるから」



そうか、善逸は耳がいいから誤魔化しが効かないんだった



『那田蜘蛛山に続いて無限列車、下弦の鬼まで。よく
活躍したみたいだねぇ、褒めちゃる褒めちゃる』



善逸の同期の炭治郎くんとその妹ちゃん猪頭くん、煉獄さんと一緒に無限列車の任務に出ていたらしい


上弦が来るという不祥事が起きたものの死者はいなかったそうな


煉獄さんは目を怪我して柱を引退したと聞いた



善逸「うへへぇ、姉ちゃんありがと」


『それで、何しにここへ?』



デロッデロの顔から一変して、真剣な顔付きでこっちを見てくる善逸



善逸「姉ちゃんに頼みたいことがあって」


『なんぞや?』


善逸「稽古をつけて欲しいんだけど…」



挙動不審で照れくさそうに言う善逸



『私でいいのかね?とりあえず布団は用意できるけども』


善逸「知ってる人の方が安心出来るから」



今度はニコッと微笑みをうかべた
コロコロ変わる表情は見ていて飽きない


こりゃあ獪岳と真反対だねえ



『それならいいけど、ひとつ守って欲しいのは』


善逸「?」


『絶対に途中で逃げないことだよ、いいね?』


善逸「うん!…え?」









善逸「ぎゃーーー!!!!!無理無理死ぬ死ぬ!!
これ以上やったらほんとに死んじゃうよー!!!」


『大丈夫だよ加減してるから!ほら私から1本取ってみな!』



やっぱり実践して体に覚え込ませるのが1番ってことで手合わせをしてるんだけどもね
まあ大層賑やかなご様子でいらっしゃることよ



ゴンゴンゴンゴンッ



「黙雷!!」



玄関壊れるって……今度は誰よ?





十二→←十



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.4/10 (15 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
24人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 獪岳
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:鷲わし | 作成日時:2022年1月5日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。