【呪術廻戦】ずっと待ってたよ

クロ ページ6

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何年経っても傑は帰ってこない。


悟も硝子も喋り方が変わった。


2人が私のことを養ってくれているけど、傑の部屋からは出られないでいる。


傑と出会って10年は経った。私は立派な老猫で、もうすぐこの世を去るんだなって、分かってる。


傑が帰ってくるのを、ただここで待つだけ。
そんなことしても帰ってこないのは分かってるけど。


悟「クロ〜ご飯だよ、食べれる？」


『みゃー』


悟「本当に愛されてんな、傑」


『…』ｽﾘｽﾘ


悟「ずっとここで待ってる気なの？」


『みゃー』


悟「ちゃんと分かるところで息を引き取って欲しいな。勿論、ずっといて欲しいのは僕も硝子も山々なんだけど。呪う訳にはいかないからね…」


『みゃーぉ』ｽﾘｽﾘ


悟「今日は甘えただね。慰めてるの？もしかして」


『みゃー』


悟「ありがとうね」



そう言って頭を撫でられた。
どうしても傑を思い出してしまう。


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悟「じゃあね」


『……』


数時間一緒にいたが、悟は帰って行った。


どこに移動しよう。やっぱり傑が使ってた布団の中がいいよね。


ここなら、ちゃんと分かるよね。でも逝く時は誰にも見つからないよね。


傑、まだ帰ってこないの？
まぁ傑が幸せならそれでいいよね。


でもずっと、ここで待ってるよ。









ありがとう傑、悟、硝子
私は幸せな猫だよ。


『……』




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