【呪術廻戦】ずっと待ってたよ

家入硝子 ページ2

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夏油が飼っている猫、クロに会ってから約1年が経った頃。

五条と夏油が、星漿体の任務に失敗した。任務に行っている間の面倒は私が見ていたから、懐いてくれた。


『みゃーぉ』


硝子「大丈夫だ、私がお前の飼い主治してやるからな」


そう言って撫でてやると、喉をゴロゴロ鳴らして応えてくれた。




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五条は正真正銘最強になった。任務で覚醒したらしい。


夏油の部屋でクロと一緒に、2人の帰りを待つ。


ガチャ と扉が開いて それと同時にクロが夏油に擦り寄って行った。


クロは、五条を見るなり少し怯えたようだったが、察しがいいのか、すぐに落ち着いて五条にも擦り寄って行った。


硝子「おかえり」


傑「ありがとう硝子」


悟「……」


五条は何も喋らなかった。


クロは座った五条と夏油の間で丸くなった。
慰めているようにも思えたが、私に動物の心は分からない。




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クロはかなり懐いてくれたようで、夏油が任務でいない間は私のところに来るようになった。


いや、私のところで夏油の帰りを待っているのかもしれない。よく怪我をして帰ってくるから。


傑「ただいま、帰ったよ」


『みゃー』ｽﾘｽﾘ


硝子「怪我は？」


傑「今日は無いよ クロをありがとうね」


硝子「この調子だとタバコ辞めれそうだ」


傑「だからってクロを吸うのはどうかと思うけどね」


そう笑って、クロを抱え自分の部屋に帰って行った。


星漿体のことを引きずっているようにも見えたが、そこはクロに任せよう。あの子は察しが良くて優しいから。


一方五条は、医務室に来ることが減った。最近はほぼ単独で動いているから、夏油やクロと会うことも少なくなった。


五条も夏油も変わった。人間の心の内は、人間でも分からない。どちらかと言うと犬や猫などの動物の方が、そういうのは分かるんじゃないかと思う。


本当に頼りになる猫だな、クロは。




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クロ→←夏油傑

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