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無口5 ページ6





棘くんに憂太くんが見学?として同行するらしい
呪いを知る為に


今回は私もついて行くみたいだ
棘くんがいるからおそらく大丈夫だが、一応上層部にお咎めされたばかりなもので


さっき車の助手席から見えたんだが、棘くんが緊張している憂太くんを驚かしていた
優しい可愛い尊い


憂太くんはまだ棘くんと浅く、すごくビビっている


外で五条と話をした憂太くんと棘くんが車に乗った
伊地知が車を出してくれた
相変わらず安全運転で助かる



『憂太くん』


憂太「は、はいぃ…」


『五条に何を言われたんだ
(訳:絶望した表情をしているが大丈夫か?)』


憂太「エット、、里香を出すなと…あと出したら死刑って言ってました」



なるほど……五条はもっとタイミングを考えるべきだな



『そうか、(可哀想に…)
聞きたいことがあれば聞け、棘くんも』


棘「しゃ、け…」



私もしかして怖い?
笑顔、は私の場合ダメか……どうしようか


もう少し喋るとか……緊張する


あ、



『戦い方は術師の数だけあると思えと言われていたな』


憂太「!!はい、(授業…?)」



私は教師なんだから授業をしないと



『棘くんの術式である呪言は言霊を使う。使うのは棘くんにとってはすぐにできてしまうことだ。だが、それなりに代償がつく』


棘「…こんぶ」


『…そうか』


憂太「え?」



余り心配をかけたくないらしい
ほんとにどんだけ優しいんだ棘くん
おばちゃん泣いちゃう、心に染みるよ



『なら私の術式について
私は気候を操る術式を使う』


憂太「じゃあ天気を雨にしたりできるってことですか?」


『いや、自分の攻撃に気候を乗せることが出来るということだ。式神も使うから合同任務になった時に詳しく教える』


憂太「あ、ありがとうございます?」



久しぶりにこんなに喋ったな
教師って少し楽しいかもしれない


2人と少し打ち解けることができたかな
できていたらいいな



棘「明太子、高菜」


『そうだな、自分のことについては余り話さないから。生徒に術式を教えたのは今日が初めてだ』


棘「おかか、ツナ」


『!……そうか、ありがとう』



棘くんに「もっと喋るべき、優しいから」と言われた
少なくとも棘くんとは少し仲良くなれたと思う
とりあえず好き、ありがとう




ブレーキ音がなり、伊地知が「到着しました」と言った



『いつもありがとう』


潔高「はっ、いえ!これが仕事なので」



少し嬉しそうに微笑んだ伊地知
心臓爆発しそう




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作者名:鷲わし | 作成日時:2022年2月13日 23時

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