【呪術廻戦】無口でクールな先輩、 (ページ11)

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無口１０ページ11

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『憂太くん』

憂太「雪乃波さん！呪力を込める時にもっとスムーズにしたいんですけど」

呪力のことは真希さんにもとうちゃんにも聞けないからな
まぁ、呪力なんかなくたって祓えりゃ立派な呪術師だし2人共強いし

スムーズってスムージーと似てるけど、語源になったりしたのかな

『…』

私はお腰につけた鉄扇を取り出して、呪力を流して見せた
正直に言おう

全て感覚だ。特に何も考えてない

『…これは一番位の高い特級呪具の1つだ。呪具ってのは初めから呪力がこもっている武具』

憂太「へ〜、すごい…雪乃波さんのものなんですか？」

『あぁ。
呪力を流す時は自分の呪力、呪具や武具を全て一体化させるような感覚でするとスムーズにいく(と思う)』

憂太「分かりました！頑張ります」

納得してくれた憂太くんを見てさっきの所まで戻った

憂太くんの場合は里香さんと一体化ってところか…
でも憂太くん自体にも呪力がある気がする

ん？

私は五条に電話をかけた
五条はもう分かっているのではないかとは思うが、これは報告しなければ

[℡]

『五条、雪乃波だ』

悟「ん？」

『憂太くんのことなんだが』

悟「うん、」

『家系について調べたか？』

悟「嶺凰も気づいた？今伊地知に調査頼んでる」

『…それなら良かった、じゃあな』

さすが五条だな、気づいていた
憂太くん自体がものすごくてんこ盛りの呪力をお持ちでいらしたんだ

里香さんを見ると五条と同じ、底無しの呪力といったところか

里香さんの呪いが解けたとしても憂太くんには呪術師を続けてもらわないとな

乾いた空をぼーっと見上げる

棘「いくら〜！」

パ「おい棘！」

真希「ばっ、か棘」

棘くんが私に手を振っている
呼んでるのか？

と思ったら手を振るのをやめて真希さんとパンダくんに何か話している

甚爾「お前もうちょい喋れ」

『最近はよく喋る』

甚爾「どこがだよもやし」

『(豆苗って言えや、この)ゴリラが』

あと一歩、もうちょい！と言われるが最近は私を受け入れてくれる生徒がいるから改善された方だろう

真希「本当か？」

棘「しゃけしゃけ」

パ「まぁ、俺ら喋ったことないし…」

再び棘くんに呼ばれた私
憂太くんはとうちゃんと呪力を乗せた刀で手合わせ中

『どうした』

パ「練習に、付き合って欲しい…」

棘くんが何か言ってくれたのだろうか
私は緩みそうな顔を抑えて返す

『勿論いいぞ』

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