ごめん-雅紀 ページ42
急いで家に帰った
玄関は開いてたし電気もついてた
よかった〜出ていってなかった
「Aごめーん」
何もなかったように
いつもの明るい俺 相葉雅紀で
リビングのドアを開けたら
ら
シーンとしていた
あ そっかー
拓未寝かしつけて
そのまんま寝ちゃった？
大声で入ってきたことを反省して
抜き足差し足忍び足で寝室へ
いない
いない
いないいないいないいない
ちょっと待って
え？何処いった？
振り返ったとき
リビングのテーブルに紙があるのが
見えた
Aからの手紙
雅紀へ
雅紀に疑われるような事をして
ごめんね
きっと違うっていくらいっても
雅紀はもう私を信じてもらえないから
出ていくのは私の方です
落ち着いたら連絡します
拓未はちゃんと育てます
ごめんごめんごめん
頭ごなしに過去の事で責めて
違うってA言ってたのに
謝るのは俺の方だ
探さなきゃ
こんな寒空拓未と二人
凍死したらどうしよう
車のエンジンをかけて
毛布とかたくさん積んで
今来た道とは逆の方を
見落とさないように
ゆっくりゆっくり進んだ
あと少しで国道ってところで
立ちすくんでる人が
間違いないAだ
でーっかいスーツケースに
見覚えのあるマザーリュック
え？肩を揺らしてる？
もしかして泣いてる？
ごめん
俺が悪いのに
側まで急いで車を走らせて
深夜だっていうのに
バッタんって凄い音をさせて
ドアを閉めて
「A！」
冷えた夜空に響き渡る位の
大きな声でAを呼んだ
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作者名：ゆふり232425 | 作成日時：2017年4月24日 8時
