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揺らぐ心 ページ37
A
今日のホテルは誰もが一度は
泊まりたいって言われてる
食事が豪華なホテル
「雅紀 良くここ取れたね
すごいー 雅紀ありがとう」
そう言うと横でニコニコしながら
ほっぺを指差す
「雅紀？」
雅紀
「お礼はちゅうでしょ」
ほれほれ なんていいながら
ほっぺたを指差す
全く雅紀ってば 相変わらずだね
ほっぺたにキスしようとしたら
ギリギリのところでくるって
こっちを見て唇にキスをした
「雅紀ってば」
えへへって笑いながら
ついばむようなキスになり
そのうち舌が絡み合って
雅紀
「ねえ 食事の前の軽い運動しよっか」
なんて色気のない誘いかた
でも今は私も雅紀に染まりたい
奥さんのあの態度にムカついたけど
それでも翔は一緒にいた
愛情がないとかいいながら
妻と子供に笑顔を振り撒いて
いい夫 いいパパしてた
会社のこって紹介された
信じよう
翔のあの言葉を
あの計画書を
でも現実を見るとやっぱり
あの幸せそうな家庭を壊す勇気も
雅紀を悲しませる勇気も
覚悟も無くなっていく
指輪が無いのは
こうなるのが神様がわかっていたのかな
雅紀と共に歩みなさいって事かな
涙が自然とこぼれていくのが
抱かれながら自分でもわかった
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作者名：ゆふり232425 | 作成日時：2017年1月16日 8時
