2.いざ、雄英高校 ページ3
『ちわーす』
ガラリとドアを開ける。今日は雄英高校の初登校日なのだが、無駄に広い校内のせいで盛大に迷い、遅刻をしてしまった。
「先見、初日から遅刻とはどういう事だ」
『いやあ迷っちゃって、てへぺろ』
舌を出して悪びれずに笑うリンカに皆が苦笑いする。
「…まあいい。早速だが、体操服着てグラウンドに出ろ」
薄汚い担任であろう男性…相澤先生は黄色の寝袋から体操服を出してそう言った
10分後には皆真新しい体操服を着てグラウンドに集まっていた
「「「個性把握テストォ!?」」」
「入学式は!?ガイダンスは!?」
「ヒーローになるならそんな悠長な行事出る時間ないよ。雄英は”自由”な校風が売り文句。そしてそれは”先生側”もまた然り」
その後相澤は「個性禁止の体力テストは合理的じゃない」と言って爆豪にボールを投げた
「爆豪。中学の時ソフトボール投げ何mだった」
「67m」
『んん…?』
リンカは顔に皺を寄せ、爆豪の顔を凝視する。
―――――どこかで見たことがあるような。
彼女の頭の中で今までの記憶がフラッシュバックする。
そして彼女はハッとすると、爆豪と"あの時"の金髪の少年が酷似していることに気づいた
彼女は手を口に当て高揚する。そうとも知らず爆豪がボールを投げる。
「んじゃまぁ…死ねぇ!!!」
「「「(……死ね?)」」」
数秒後、ピピっと機械音が鳴る
そして見せられたのは”705.2m”の文字
「なんだこれ!!すげー面白そう・・・・!!」
「705mってマジかよ」
「”個性”思いっきり使えるんだ!!流石ヒーロー科!」
誰かが放った”面白そう”という言葉
これに相澤が反応し、「トータル成績最下位の人間は見込みなしと判断し、除籍処分としよう」と冷たく言った
「「「はあああ!!?」」」
「生徒の如何は俺たちの”自由”。ようこそこれが、雄英高校ヒーロー科だ」
.
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「緑谷くんはこのままだとマズいぞ…?」
「ったりめーだ無個性の雑魚だぞ!」
口悪いなぁ、そう思いながらリンカは爆豪のことを観察していた。
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うつろ - 間違ってたらすみませんこの主人公の能力って炎炎の消防隊の因果春日谷ですか?この小説を読んでなんか似てるなーと思った程度ですが、、、 (3月4日 1時) (レス) id: 5e73a8033c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みかん | 作成日時:2024年3月2日 23時