【ⅾ!】あなたの人生を歩みます。Ⅰ (ページ12)

今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:10,278 hit

ページページ12

tn side______

パーティも中盤に差し掛かったころ
ふと大広間の隅に目をやれば噂のA様が1人で立っておられた。

「(チーノどこいった…？)」

俺の視線に気づいたのか
オスマンも同じ方向に目線をやる。

os「…」

何を考えているか分からないが、
A様から目を離さないようにしているのだけはわかる。チーノが関わっていることだ、俺も目を離さないようにしておこう。

たわいもない会話をしながらしばらくA様の様子を伺っていると、F国の王子と幹部の1人である女が近づいた。そして幹部の女が差し出した水をA様が飲んだ瞬間にA様は床に倒れ込んだ。

ゴンッという鈍い事と叫び声と色々なものが瞬時に混ざった。

考えるよりもすぐに体が動いた。

os「やりやがっためうね…」

それはオスマンも一緒だったようだ。

倒れたA様は近くにあった小さな椅子に頭をぶつけおでこから出血しており、苦しそうに息をしていた。

A「はぁっ……っっ…ひっ…っ…はっ……」

tn「A様、落ち着いて息してな。大丈夫やから……大丈夫…」

花のように美しい彼女を抱き寄せて落ち着いて息をするように促す。すぐに鬱がコップに残った水の匂いを嗅いで確かめる。

ut「ふぅん、なるほどね。とんち、とりあえず落ち着いて呼吸させるようにしてあげて、致死性のものではないから大丈夫。それより怪我や。」

shp「はぁっはぁ…包帯とか持ってきましたっ…」

タイミングよく走ってきたのはショッピくん。
怪我の状態を確かめてすぐにメイドを捕まえて処置するものをもらったきていた、ぐう有能。

苦しそうに息をする彼女は本当に辛そうで見ていられない。

ci「A様っ！！！！！」

野次馬をかき分けるようにやってきたのは焦っているチーノ。思わず何やってんだと怒鳴りそうになるが、チーノも怪我をしているのを見るに、どこかで足止めを食らっていたのだろう。

shp「あんたも怪我してるじゃないっすか…。」

ci「…すみません…。」

shp「お嬢様はとりあえず大丈夫っすよ。あんたも処置します」

ci「ありがとうございます…」

あくまで知らないもの同士として接するが、ショッピくんも少し焦っているのが伝わってくる。

チーノまで手出されるとは…な。

os「我々国幹部、外交官のオスマンと申します。近くにいらっしゃったおふたりはなにか事情をご存知ですか？

いや

ご存知ですよね？」

オスマンの圧をもろに感じ
F国の2人は青ざめた。