また同じ話 3 ページ8
「それで?何があったの」
「何のこと?」
よかった、今度は裏返らないで答えられた｡
何となく予想はしていた｡
多分、帰りに黒木が探りにくるだろうと｡
だからタイミングにだけ注意していれば知らん顔できると思ったし、実際に上手くいった｡
私だってポーカーフェイスくらいできるんだから｡
「嘘つき」
「…は」
「さっきからソワソワしすぎだよ｡何か隠しているのがバレバレなんだけど」
注意すべきことは、タイミングだけじゃなかった｡
結局バレた｡
「言いたくないって言ったら?」
違うけど、言いたくない訳じゃないけど｡
上手に話せるか分からないから、そんな質問をしてみた｡
「無理には聞かない｡でもAのことだからきっとどう言っていいか分からないんじゃないかな、とは思う」
図星だ｡
何で分かるのって聞いたとしても、私には理解できないだろう｡
「…聞いても誰にも言わないって、約束してくれる?できるだけ話さない方がいいって言っていたから」
「うん、約束するよ｡なんなら指切りしてもいい」
誰にも言わないって言葉は、女子同士じゃ通じないんだと言っているのを聞いた｡
でも黒木は男子だし、そんな必要以上にベラベラ喋ったりしないから大丈夫だよね｡
念には念を入れて、差し出された小指に自分の小指を絡ませた｡
「あのね、今日、学校の机の中に紙の切れ端が入っていたの｡ゴミかと思って捨てようと思ったんだけど、なんか書いてあったからやめた｡それを読んでみたらね、話があるから放課後教室で待っていてくださいって書いてあったんだ」
黒木が息を飲んだのが分かった｡どうしてそうしたかは分からないけれど｡
それで、えっと、あれ何だっけ?
私の頭がこんがらがっているのが分かったのか、黒木がそっと口を開いた｡
「大丈夫、落ちついて?ゆっくりでいいから」
「うん、分かった｡えっと、そうだ切れ端｡誰からか分からなかったけど、取り敢えず待ってみようって思って｡自分の席で本を読んでいたの」
「ん?じゃあAは誰からかも分からないメッセージを信じて、1人で待っていたってこと?」
「うん、そういうことになるね｡そんで読んでて気づいたら、同じクラスの男子がいたの｡前の席に｡私、本に夢中で気づかなくって」
「Aらしいね｡それから?」
「んーと、全部は覚えていないんだけどさ｡今度の日曜、出かけることになった｡」
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futureblue�鏡�(プロフ) - ももかさん» コメントありがとうございます｡続編希望はとても嬉しいのですが、こちらの作品で申し上げた通り、また先程伝えさせていただいた通り今後KZの小説を書く予定はございません｡ご期待に添えず大変申し訳ありません｡ (2019年8月9日 11時) (
レス) id: 495c86097b (このIDを非表示/違反報告)
ももか - 続き作ってほしいです！この設定のままで、お願いします！オチは黒木君がいいです！おねがいです！作ってください！お願いしまーす！ (2019年8月9日 11時) (レス) id: 6d5901c79c (このIDを非表示/違反報告)
futureblue�鏡�(プロフ) - 奈都さん» なのでここできっぱりとおしまいにすることに決めました｡応援してくださり、本当にありがとうございました｡占ツク自体には生息しているので、どこかで見かけた際に声をかけてもらえたら嬉しいです｡ありがとうございました!長文失礼致しました｡ (2018年12月12日 18時) (レス) id: 5dfeb6ba3e (このIDを非表示/違反報告)
futureblue�鏡�(プロフ) - 奈都さん» コメントありがとうございます!上からだなんてとんでもない、本当にありがたいです｡奈都さんは確か自転車時代からコメントをいただいて、嬉しかったのを覚えています｡にわかの私がこれ以上KZの小説を書いても、原作のイメージが崩れてしまうと判断しました｡ (2018年12月12日 18時) (レス) id: 5dfeb6ba3e (このIDを非表示/違反報告)
奈都(プロフ) - 完結おめでとうございます。ずっと応援してきてよかったなと思える作品でした(上からに感じられたら申し訳ないです)。もうkzの小説は書かれないのですね……寂しいです。素敵な作品をありがとうございました。またいつかお話できたら嬉しいです。 (2018年12月10日 22時) (レス) id: 98247bbc9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：futureblue�鏡� | 作者ホームページ：http:/
作成日時：2018年9月26日 19時
