飴玉と悪戯 13 ページ26
なんだかまぶしくて、目を薄く開く｡
朝だ、起きよう｡
目をこすってから開いてみると、視界に映ったのは随分と整ったお顔｡
「〜〜っ!?」
驚きのあまり、声も出せずに跳ね起きた｡そのまま一気に距離をとった｡
「おはよう｡よく眠れた?」
何で黒木が目の前に!?私、アーヤと寝ていたはずじゃ｡
昨日何があったんだっけ!?
「大丈夫?覚えてない?」
「いや、うん、待って｡大体思い出した」
夜中にトイレに行ったら部屋が分からなくなったこと｡
雷が鳴っていたせいで泣いてしまったこと｡
それを黒木に見つけてもらったこと｡
部屋に送ってもらったにも関わらず、離れたくないと駄々をこねたこと｡
ここまでは既に黒歴史入りが確定したが、その後は?
その後は、どうした?
思い出せそうなのに、頭がそれを拒んでくる｡
何を私はやらかしたんだろう｡
「えっと…」
黒木は私の様子を見てから納得したようにうなずいた｡
「あのまま寝ちゃったから分からないよね｡女の子が寝ている部屋に入る訳にもいかないし、Aは泣きながら寝ちゃって離してくれないしで大変だったんだよ｡仕方がないから、俺の部屋まで連れてきたって訳」
ぶわっと顔に熱が上がってきたのが分かった｡
恥ずかしい!一生の不覚!
そして申し訳ない!
「アーヤが朝、心配して探しにきたよ｡Aちゃんがいないの!って」
やめて、追い打ちかけないで｡
「この度は本当にご迷惑をおかけしました」
土下座以外にもはや謝罪の手段がない気がして、その場に正座して頭を下げた｡
本当だよ、迷惑かけまくりだよ｡
自分が情けなくなった｡
「いいから顔を上げて｡早く着替えてきなよ」
そろそろ朝ごはんの時間だから、と言われると、お腹がぐーと小さく声を鳴らす｡
今は何時だろうと時計を見ると、とんでもない時間になっていた｡
「もうこんな時間!?私、どんだけ寝てたの!?」
「分かったなら準備してきたら?俺は先に行ってるから」
「そうする!」
わたわたと慌てながら立ち上がり、ドアの方に向かった｡
その途中でふと気づき、振り向いた｡
「あの、上杉は?」
「起きて早々、何かを察したみたいに出ていったよ」
本当に色んな人に迷惑かけているな｡
ため息をつきたくなったけど、私にそんな資格はないので今度こそ部屋を出た｡
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futureblue�鏡�(プロフ) - ももかさん» コメントありがとうございます｡続編希望はとても嬉しいのですが、こちらの作品で申し上げた通り、また先程伝えさせていただいた通り今後KZの小説を書く予定はございません｡ご期待に添えず大変申し訳ありません｡ (2019年8月9日 11時) (
レス) id: 495c86097b (このIDを非表示/違反報告)
ももか - 続き作ってほしいです！この設定のままで、お願いします！オチは黒木君がいいです！おねがいです！作ってください！お願いしまーす！ (2019年8月9日 11時) (レス) id: 6d5901c79c (このIDを非表示/違反報告)
futureblue�鏡�(プロフ) - 奈都さん» なのでここできっぱりとおしまいにすることに決めました｡応援してくださり、本当にありがとうございました｡占ツク自体には生息しているので、どこかで見かけた際に声をかけてもらえたら嬉しいです｡ありがとうございました!長文失礼致しました｡ (2018年12月12日 18時) (レス) id: 5dfeb6ba3e (このIDを非表示/違反報告)
futureblue�鏡�(プロフ) - 奈都さん» コメントありがとうございます!上からだなんてとんでもない、本当にありがたいです｡奈都さんは確か自転車時代からコメントをいただいて、嬉しかったのを覚えています｡にわかの私がこれ以上KZの小説を書いても、原作のイメージが崩れてしまうと判断しました｡ (2018年12月12日 18時) (レス) id: 5dfeb6ba3e (このIDを非表示/違反報告)
奈都(プロフ) - 完結おめでとうございます。ずっと応援してきてよかったなと思える作品でした(上からに感じられたら申し訳ないです)。もうkzの小説は書かれないのですね……寂しいです。素敵な作品をありがとうございました。またいつかお話できたら嬉しいです。 (2018年12月10日 22時) (レス) id: 98247bbc9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：futureblue�鏡� | 作者ホームページ：http:/
作成日時：2018年9月26日 19時
