1日マネージャー体験 4 ページ25
時はきた｡
試合開始の笛が鳴る｡
私達はテントでフェンスの外にいる応援者(ほぼ女子)と共に声を張り上げた｡
本来は得点係として働くべきなんだけど、私とアーヤはサッカーのことはよく分からないし、今日のKZチームは人手が足りないから免除された｡
最初のうちはKZがリードしていた｡
だけど、途中でボールを取られて逆転、更に相手チームに加点されていく｡
そこでハーフタイムが挟まれた｡
選手達の表情には緊張と焦りが浮かんでいた｡
こちらまでそれに飲み込まれそう｡
選手1人1人にタオルと冷やしたスポーツ飲料を渡しても、ほぐれることはない｡
いつも若武達はこんな中で戦っているんだ｡
侮っていた、申し訳ない｡
スポーツ飲料を勢いよく飲み、彼らは後半戦へ足を踏み出した｡
再び走り出した試合はあまり変化をもたらしてはくれなかった｡
点を入れれば相手も点を入れてくる、という悪循環｡
コーチも苛つきを隠さずに足を地に何度も何度も打ち付ける｡
そんな切羽詰まった状況下、またしても悩みの種が生まれる｡
「ねえ、若武君出して｡」
背後から聞こえた高い声に振り返ると、目線を少し下げた所に私達の歳よりやや小さいと思われる少女がいた｡見た感じ小学4年生といったところか｡
ただの少女ならまだ嬉しいのだが、彼女はフリルがたくさんあしらわれたピンクのふわふわワンピース、俗にいう甘ロリとやらを身につけていたのだ｡
そんな格好でよくもこんな土埃の凄い場所に来られたもんだ｡汚れてしまうだろうに｡
アーヤは少女に目線を合わせて話しかけた｡
アーヤ「ごめんね｡若武君は今試合中だから会えないの｡」
少女「補欠にでもやらせればいいじゃない｡いいから若武君を出してよ｡私は彼の許嫁よ、言うこと聞いて!」
許嫁!?若武に!?
でも若武ならあり得…ないない｡
もしこの少女が許嫁というなら、若武は浮気してことごとく玉砕していることになる｡
若武は無茶するけれど、さすがにそこまで酷い奴じゃない｡
アーヤは目を見開き驚いていたけれど、私と同じような発想に至ったらしく、困った顔を見せた｡
A「あのね、今日は補欠が誰もいないの｡だから(少女「そんなの知らない!自分で行くからいいわ!」ちょっだめ｡」
話を聞いてよ!
少女はずんずんコートに突き進み、そして｡
石につまづき盛大に転んだ｡
そんなに高いヒールを履いていりゃそうもなるよ…｡
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futureblue�鏡�(プロフ) - 彩さん» コメントありがとうございます!更新は今までのように遅くなると思いますが、頑張っていきたいと思っています｡続編はもう少々お待ちください｡ (2018年3月17日 22時) (
レス) id: 5dfeb6ba3e (このIDを非表示/違反報告)
彩(プロフ) - 続編、楽しみに待っています!!これからも頑張って下さい！ (2018年3月17日 18時) (レス) id: a14dd51e33 (このIDを非表示/違反報告)
futureblue�鏡�(プロフ) - love knotさん» コメントありがとうございます!更新遅くて申し訳ないです｡これからも頑張っていくので、よろしくお願いします! (2017年2月26日 8時) (レス) id: 5dfeb6ba3e (このIDを非表示/違反報告)
love knot(プロフ) - この作品大好きです!これからも頑張ってくださいね! (2017年2月25日 17時) (レス) id: 3683cefdc8 (このIDを非表示/違反報告)
futureblue�鏡�(プロフ) - スズランさん» 1週間も前にご指摘頂いたのに、返信が遅くなってしまい申し訳ありません｡ご丁寧にありがとうございます｡敢えて<安定>としたのですが分かりにくかったですね｡修正しておきます｡ありがとうございました! (2017年1月11日 22時) (レス) id: 5dfeb6ba3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：futureblue�鏡� x他1人 | 作者ホームページ：http:/
作成日時：2016年6月11日 19時
