闇のパーティータイム 5 ページ11
A「あー…自分じゃ言いたくないな｡誰か代わりに説明したって｡」
Aちゃんは目線を逸らしつつ言った｡
小塚君が苦笑して話し始めた｡
小塚「A、何で関西弁混じってんの?…アーヤ、Aの通り名知ってる?」
Aちゃんの通り名って…｡
アーヤ「えーと、あ、もしかしてイングリッシュ･A?」
小塚「そう、それ｡でもね、あんまり使われていないんだ｡一部の先生だけしか使わない｡本当のあだ名は、ワールド･オブ･奈良っていうんだよ｡」
ワールド･オブ･奈良…世界の奈良?
一体どう意味なんだろう｡
怪訝な表情を浮かべていたのか、私は何も言わなかったのにも関わらず、上杉君が私の疑問に答えてくれた｡
上杉「Aは英語だけじゃなく、他の言語もいくつか話せるんだ｡A、試しにイタリア語を話してみて｡」
A「えー、嫌だ｡」
若武「チョコやるって言ったら(A「話しますとも!」即答かよ…｡」
Aちゃんの瞳はキラキラと輝いていた｡
どれだけチョコレート好きなんだろう?
Aちゃんは1つ咳払いすると、明るい声色で話し始めた｡
A「Buonasera.Oggi e afoso.Quanto e la temperatura?(こんばんは｡今日は蒸し暑いですね｡気温は何度くらいあるのですか?)」
アーヤ「おぉー!」
思わず感嘆の声を漏らしてしまう程綺麗な発音だった｡
何て言ったかさっぱり分からなかったけれど｡
当のAちゃんは若武にチョコレートを要求していた｡
上杉君はAちゃんに構わず続けた｡
上杉「な?奈良香っていうのは本性を隠す為さ｡」
私は不思議に思った｡
どうしてわざわざ正体を隠すのか｡
そんなことをする必要はないんじゃないかな｡
小塚君は若武からチョコレートを貰って先程よりもずっと瞳を輝かせるAちゃんを微笑ましく見ながら言った｡
小塚「Aはね、高等部の英語の試験を受けているんだ｡でもAは高等部じゃないだろ?本名で受けてしまったら、親からクレームがくるらしいし、A自身に石が飛んでくるかもしれない｡だから防護策として、奈良香って偽りの名で受験しているんだよ｡」
アーヤ「そうなんだ…｡」
上杉「立花はお兄さんからそれを聞いたんじゃないか?トップを競っているくらいだからな｡」
Aちゃんってあのお兄ちゃんとトップ争いが出来るくらい語学に長けているんだ｡
凄いな｡
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futureblue�鏡�(プロフ) - 彩さん» コメントありがとうございます!更新は今までのように遅くなると思いますが、頑張っていきたいと思っています｡続編はもう少々お待ちください｡ (2018年3月17日 22時) (
レス) id: 5dfeb6ba3e (このIDを非表示/違反報告)
彩(プロフ) - 続編、楽しみに待っています!!これからも頑張って下さい！ (2018年3月17日 18時) (レス) id: a14dd51e33 (このIDを非表示/違反報告)
futureblue�鏡�(プロフ) - love knotさん» コメントありがとうございます!更新遅くて申し訳ないです｡これからも頑張っていくので、よろしくお願いします! (2017年2月26日 8時) (レス) id: 5dfeb6ba3e (このIDを非表示/違反報告)
love knot(プロフ) - この作品大好きです!これからも頑張ってくださいね! (2017年2月25日 17時) (レス) id: 3683cefdc8 (このIDを非表示/違反報告)
futureblue�鏡�(プロフ) - スズランさん» 1週間も前にご指摘頂いたのに、返信が遅くなってしまい申し訳ありません｡ご丁寧にありがとうございます｡敢えて<安定>としたのですが分かりにくかったですね｡修正しておきます｡ありがとうございました! (2017年1月11日 22時) (レス) id: 5dfeb6ba3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：futureblue�鏡� x他1人 | 作者ホームページ：http:/
作成日時：2016年6月11日 19時
