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止まることを知らない目覚まし時計は私を叩き起こす。
昨日は終電に乗り遅れたから遅くまで起きていたせいで、
今日も仕事があることをすっかり忘れていた。


「遅刻する…急がないと。」


甘く微睡む目を擦りながら急いで支度をして家を出る。
高校のクラブ以来かな、と思わずにはいられないほど全力で走る。



「間に合った・・・」

なんとか間に合い無事出勤。

するとどこからともなく現れてきた涼介は、

「おはよA。髪の毛ボサボサだよ?」

といいつつなんの躊躇いもなしに涼介は私の髪をなでてくる。

「ちょっ、やめてよ女たらしのくせに」

「え?」

「とぼけてるつもり?昨日の電話、女の人いたじゃない。」

「...あ−、うん。」

都合が悪くなったのか、涼介は片手に持っていたコ−ヒ−を一気に飲み干し、新しく注ぎにいった。

「まったく、変わらないんだから。」

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作者名:白雪姫 | 作成日時:2016年8月18日 16時

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