トキをみる者は知っている

探偵チーム ページ12

その日の放課後─

彩「あ、Aーこっちだよ！」

待ち合わせの公園に向かうと、
彩が声をかけてくれた。

紹介したい人って誰だろう？

近づいてみて分かったけど、
彩の他に男の子が4人いる。

その中の1人、メガネをかけた子。

なーんか見覚えあるんだけどなぁ。

誰だっけ？

『おまたせ！彩！』

彩「ううん、全然待ってないからね」

そう言って私たちはにっこりと微笑み会う。

それを見た男の子達はなんか意外そうな顔。

なんでだろ？？

彩「この人たちは、私と探偵チームを
組んでる、若武、黒木君、小塚君、上杉君！」

『どうも！Aです！』

挨拶しながらも、私の頭の中は
メガネの子でいっぱい。

ほんと、誰だっけ？？

絶対あったことあるんだけどなぁ。

黒「俺は黒木。よろしくね。」

黒木君の王子様スマイルも無視。

あとちょっとで思い出せそう、、

小「僕は小塚。よろしく！」

ニコッと微笑んだ優しそうな小塚君も無視。

あ！そうだあの子は！！！！！

若「俺は探偵チームKZの
リー『メガネくんだぁーー！！！』

気取って話し始めた若武君を遮って突っ込む。

『そうだそうだ！思い出した！』

そうそう！この前危機一髪で助けた
交通事故のメガネくん！

もう一度よくよく上杉君の顔と記憶を
照らし合わせてみても、本人だ！

まさか彩の友達だったとは、、、

若「俺の挨拶を遮るな！」

あ、そうだった。

『すいませーん！』

若「俺は知っての通り探偵チームKZの
リーダー若武だ。よろしく。」

めっちゃ気取って手を差し出してくる若武君。

なんだこいつ。

『よ、よろしくね？』

私はおずおずと手を握る。

若武君ブンブンと握った手を上下に振る。

やっと手をはなした時にはもう私の手は
真っ赤っか。

こいつ、、、ウザい！

だから私はニコッと微笑んで言った。

『君付けから呼び捨てに降格。』

若武はなんだとぉ！とでも言い出しそうな顔をしてたけど無視無視！

上「俺は知っての通りこの前助けてもらった
上杉だ。お前には聞きたいことが沢山ある。」

ん？これなんかヤバくない？？

聞きたいこと、、、
いいことの予感がしないぞ？

彩「Aも小塚君以外の3人なら
名前とか顔とか知ってるでしょ？」

、、、？？？

？？？？？？？？？？？？？？？？？？？？？

『知らないよ？』

しばらく謎の沈黙。

え？私なんかやばいこと言った？？

黒「まさか、カッズを知らない女の子が
いるとはね。」

あと黒木君、それ、時代遅れ扱いしてる？

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