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白いフェンスに少し寄り掛かって、聡くんが来るのを待っていると
 




「アーヤ、」



優しさを含んだ綺麗な声が私を呼んだ。








「こんなところで、どうしたの?」




「翼こそ、
部活は?」








少し髪が濡れている翼がそこにいた。


バスケットのユニホームを着ているから、練習の最中なのかな?









「今、休憩。
で、俺は少し走り込みしてた。」






私は驚いた。


休憩時間なのに走ってるなんて、凄い……








「頑張ってね、」





「ありがとう。
……それで、アーヤは?」
 



そこで私はどう答えようか迷った。


昨日の一件があったから。









「もしかして、
誰か 待ってる?」






見透かしたような声に ドキッとして 翼を見た。


図星か……、
と 翼は呟く。









「誰、待ってるの?」




今度は打って変わって、

見抜くような視線が私を捕らえる。









「……えっと、」








「言いたくないんなら、別に良いけど。
深入りするつもりはないからね。」





ちょっと口角をあげて言う。

その言葉に私はどこか、安心を持った。






……どうしよう、別に隠すつもりもないし…






翼だもん、良いよね?
そう導き出して 私は口を開いた。









 

「昨日 言った子を 待ってるの。」
敢えて名前はあげなかった。





眉がピクッと動く翼。









「それって……、
菊地の事?」






翼の言葉に私は軽く頷く。









「……そっか。
無理に聞いてごめん。

俺、部活戻るよ。」









翼はそう言い切って
少しだけ離れた校舎へと走っていく。





私は何となくその背中を見ていた。









そしてそれから数分して、







「待たせてすみませんっ!!」



制服に着替えた聡くんが 私のところに走ってきた。



目の前ですぐ息を整えて、








「行きましょう!」



と、笑顔で聡くんは言った。

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Trace(プロフ) - アヤノさん» ありがとうございます。今の所、考えてはないのですが、そう言ってもらえると嬉しいです* 頑張ります! (2017年1月6日 21時) (レス) id: 792a649ac0 (このIDを非表示/違反報告)
アヤノ - この作品の、続編とか出ないでしょうか。また、新作楽しみにしています。 (2017年1月5日 17時) (レス) id: c68f5a1f6e (このIDを非表示/違反報告)
白亜兼Trace(プロフ) - いー♪さん» ありがとうです!新作頑張ります! (2016年4月16日 11時) (レス) id: 24e77774db (このIDを非表示/違反報告)
いー♪ - 完結おめでと♪ サイコーだった♪ 新作、楽しみにしています( ̄^ ̄)ゞ (2016年4月16日 6時) (レス) id: 1f232b45f6 (このIDを非表示/違反報告)
白亜兼Trace(プロフ) - 如空さん» モカ、ありがとう! 大好きだなんて恐れ多いよっ!嬉しい^^ 新作、パロディが終えたら公開できるよう頑張るね!まずはパロディ、、、笑 本当にありがとう! (2016年4月15日 23時) (レス) id: 24e77774db (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白亜兼Trace | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2016年3月21日 1時

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