＿7 ページ7
｢え、えっと、
今日 知り合って……｣
｢今日知り合った奴と普通、
一緒に帰るか?｣
目の奥に鋭い光を浮かべた上杉くんが言う。
私は、どうしようか、と
視線をずらした。
｢あ、あのね、
今日放課後呼び出されて……｣
｢呼び出されたの?｣
｢う、うん……｣
まさか、と 皆の目が見開かれる。
え、何?
｢もしかしてアーヤ、
告られた?｣
く、黒木くん…………
私は思い出して、顔が熱くなる。
｢図星か、｣
｢告られたァ?!｣
皆の反応はそれぞれで。
若武は興奮していて、
上杉くんは空を仰いで、
小塚くんは固まっていて、
翼は面白そうに私を見ていて、
黒木くんはじっと、横を向いていた。
｢ま、まさか、
付き合うことになった、何て ねぇ よな?｣
いまだに興奮している若武が、慌てたように私に聞く。
何でそんなに慌ててるんだろう?
｢今日知り合ったんだから、
それはないんじゃない?｣
翼が発して、私を見る。
私は、翼の言葉にただ頷いた。
すると皆は、安堵の表情。
｢んじゃ、
断ったんだよな、｣
｢じゃ、じゃあ！
何で一緒に帰っててんだよ！?｣
｢……えっと、
友達からって事になって……｣
｢……友達から、ねぇ…｣
そのあとは、誰も 何も 言葉を交わさないまま
私の家に着き、軽く挨拶を交わして別れた。
何だったんだろう………
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 48人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「探偵チームKZ事件ノート」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Trace(プロフ) - アヤノさん» ありがとうございます。今の所、考えてはないのですが、そう言ってもらえると嬉しいです＊ 頑張ります！ (2017年1月6日 21時) (
レス) id: 792a649ac0 (このIDを非表示/違反報告)
アヤノ - この作品の、続編とか出ないでしょうか。また、新作楽しみにしています。 (2017年1月5日 17時) (レス) id: c68f5a1f6e (このIDを非表示/違反報告)
白亜兼Trace(プロフ) - いー♪さん» ありがとうです！新作頑張ります！ (2016年4月16日 11時) (レス) id: 24e77774db (このIDを非表示/違反報告)
いー♪ - 完結おめでと♪ サイコーだった♪ 新作、楽しみにしています(￣^￣)ゞ (2016年4月16日 6時) (レス) id: 1f232b45f6 (このIDを非表示/違反報告)
白亜兼Trace(プロフ) - 如空さん» モカ、ありがとう！ 大好きだなんて恐れ多いよっ！嬉しい^^ 新作、パロディが終えたら公開できるよう頑張るね！まずはパロディ、、、笑 本当にありがとう！ (2016年4月15日 23時) (レス) id: 24e77774db (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
