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―次の日―
「おはようございまーす」
「今日の練習メニューはこれだからなー。目ぇ通しとけよ」
あれから一日が経った。
昨日は風丸とはメールも電話もしなかった。そんなことは今までではじめてで、別れを切り出したのは自分なのに、戸惑いは心の奥で消えなかった。
「はー。どうしたもんか」
風丸は普通にしていると、そこらの男や女の子より断然レベルが高い。
レベルの高い彼を手離すことは惜しい――なんて言い方はよくないけど――本当に、そう思う。
「どうした、A」
「あ……剣城。まあ、ちょっと、ね」
同じクラスで仲の良い剣城は、人の感情の動きに気付くのがはやくて、その優しい性格で相談にのってくれるいいやつだ。
「最近は監督と一緒にいることが少ないな。ケンカか？」
「えっ？ ……いや、ちがくて」
「この前もなにか悩んでたよな」
(まさか、俺たちが付き合ってたの気付いて――？)
確かに剣城ほど鋭いやつなら気付いてもおかしくはない。
ちょっとしかけてみるか。
「俺のすきなひと、知ってる？」
「知らん。いるのか」
「……さあね？」
チ、教えねぇのかよ、と剣城はそっぽ向いた。
よかった、知らないっぽい。
ほっとして口角が上がったのが自分でもわかった。
別に知られたくない訳ではなかったが、隠さないのはなにか違う気がする。一応、同じ学校の生徒と教師として。そして、同じ部活の監督と部員として。
数日後には、風丸と必要以上に話さなくなって、それも慣れて、友達と話すことが多くなった。
これが普通。普通の男子高校生。
友達と放課後遊んで、バカ笑いして、先生は嫌う、そんな些細なことが、Aにとっては抵抗のあることだった。
「A、」
突然だった。部活終わりの汗臭いロッカールームのドアに鍵をかけていたAは突然のささやき声に驚いた。
「今日、家来いよ。な？」
風丸は長い青色の髪をなびかせて、涼しげな顔で言った。
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御津(プロフ) - 棗野 ｡さん» あの、すいません。最近めっきり更新をなさっていない様なのですが、大丈夫でしょうか？受験で忙しいであろう所こんな書き込みをしてすいません…早めの返信、お待ちしてます… (2016年10月24日 13時) (
レス) id: cf5df0bfea (このIDを非表示/違反報告)
ラハル - どのお話もとてもおもしろかったです！私は切ないお話を書くのが苦手なのでうらやましいです！！爽やかな風丸もいいけどヤンデレ風丸もいいですね。つづきまってます＾＾あ、あとリクで不動をお願いしてもよろしいでしょうか？ (2016年6月4日 18時) (レス) id: 72f2e436b7 (このIDを非表示/違反報告)
御津(プロフ) - お話見ました！風丸さんの心情を考えると少し切なくなりますね…次回更新も応援しております！ (2016年6月2日 19時) (レス) id: cf5df0bfea (このIDを非表示/違反報告)
御津(プロフ) - 棗野 ｡さん» 受験お疲れ様でした！今回のお話も凄く面白かったです。足取りが重いって事は、風丸も風邪を引いたって事ですかね…？次回更新も応援してます！ (2016年4月3日 13時) (レス) id: 96c409f13d (このIDを非表示/違反報告)
神子 - 棗野 ｡さん» 今回の話もとても面白かっです！風丸がこれからどうするのか続きが気になります…！ (2016年1月24日 19時) (レス) id: 1303644707 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：棗野 。 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/novel/simeyo/
作成日時：2013年6月9日 22時
