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まだ気にしてる◇13.08.20 ページ42

いつも通り、洗顔をして着替えをしたら、
駅に向かって四人で歩く。
今日は舞浜まで電車で行くことにした。

夏休みは、出れサマやらダンマスやら、何かとイベントが立て続けにあったものの、
殆どの日は平日より一時間以上遅く起きてるし、今時計は八時半を回るけど、まだちょっと眠い。


駅ですぐにみんなと合流。
久しぶりに会った感じは全くしない。キヨくんでさえも…。


「え、じゃあのっくんはひとまず、あおいママとパパとお茶会ってことでいいの?」
入場してすぐにお土産コーナーに入って、
みんなでお揃いのTシャツを抱え、のっくんに振り向く二番くん。

のっくんは雑貨の棚を見ながら、うんって頷いた。
「一通り回ったらそこらへんのお店で待ってるわ。Aちゃんは?あおいくんと遊んでる?」
のっくんは私を見下ろして、私の頭にタグ付きのカチューシャを装着した。

「ううん、のっくんといる…」
「そっか」
ミッキーのカチューシャをカゴにいくつか入れるのっくん。
碧海を振り返ると、学校のみんなに買ってこう!ってお土産を選んでいた。

「でもナントカマウンテンとか無理だよ、私」
「ぷんちゃんが隣に座ってくれるで」
「…ぷんちゃん、エンシンリョクで吹っ飛ばされそう…」
小さい頃にのった、暗闇の中のジェットコースターを思い出す。
「それは言えてる!」
のっくんはあははと笑いながら、レジに向かった。

それをぼーっと眺めてたら、腕を強く引かれた。
振り向くと、ぷんちゃんが私を鏡の前まで引っ張っている。

そして自分の前に私を立たせると、
私のセミロングの髪の、右側を耳にかけて、
水色の綺麗な髪留めで留めた。

「かわいい!」
思わず声が出る。

「せやろ?シンデレラがモチーフなんやって」
「ぷんちゃんの分は?私が買ってくるね」
「俺には似合わへんよ」
「まだ気にしてるの?私、お小遣い持ってきたから大丈夫!」
髪留めの棚まで、ぷんちゃんに連れて行ってもらう。

ぷんちゃんが自分の色をくれたから、
私も自分の色をプレゼントしたいな。
待って、私の色って何だ…?

棚の前で悩んでいると、ぷんちゃんが後ろで微笑んでいることに気付いた。
「…何笑ってるの?」
「いやぁ、Aちゃん楽しそうやなぁって」

思わず振り向いた。
「えっ、わかる?」
「もちろん!無理やり連れてきちゃったから、心配やったけど」
「…よく、言われるの。楽しくない?って。表情カタイからかな…?」
「そうかな?逆に、飾らないから、ちょっと跳ねるところとか見ると、分かるで?楽しいんやなって!」

もう帰っちゃうの◆13.08.20→←何が正解なのか◆13.08.20



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ひな(プロフ) - ご指摘ありがとうございます!!申し訳ありません、うっかり忘れてました…(_ _)更新頑張ります、よろしくお願いします…! (2018年10月7日 19時) (レス) id: 81ab03c3d0 (このIDを非表示/違反報告)
- 楽しみにしてます!これからも更新頑張ってください〜!あ、あと(人1)の変換ないので作るか全て(名前)に統一して下さるとありがたいです! (2018年10月7日 16時) (レス) id: aa9580c9fd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひな | 作成日時:2018年10月6日 5時

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