何が正解なのか◆13.08.20 ページ41
＊
出れサマの時の衣装が好評だったから、
全く同じ身なりで、
むすめん。は、ダンマス5、もといファイナルに臨んだ。
披露したのはウォークラ。
誰から見ても、ダンマスは終わるのが寂しくてたまらないイベントだった。
出れサマのステージに立ってからというもの、
母さんは頻繁に、イープラスさんと連絡を取り続けていた。
イベントのことについて、素人の俺たちじゃどうしようもないようなことを、
イープラスさんは手伝ってくれるらしい。
異色のチームが出れサマに出れた！ってことで、
もちろん話題にもなったし。
道ははっきり、大きく拓けた。
どうなるか分からなかったことだから、本当に良かった。
その日、出れサマ＆ダンマスお疲れ様ってことで、
俺は早起きして、ディズニーに行く準備をしていた。
「A？Aも行くんでしょ？」
俺は朝シャンを終えて、脱衣所で服を着ながら、
トーストにかじりつき、テレビを見たままの人1に声をかける。
「いいよ、男の子水入らずで楽しんできなよ」
「今日二番くんがキヨくんと俺のガイドしてくれるんだけどさ、ねぇ二番くん？Aも来ていいよね？」
俺の耳元には、スマホ。
二番くんと繋がってる。
『もちろん！』
服を着て頭を拭きながら脱衣場を出ると、
目が半開きの人1は、俺を振り返った。
「ね、二番くんが来て！って言ってるよ」
「でも、私絶叫系得意じゃないし…」
「二番くん、スピーカーにするね」
スマホを人1の座るテーブルの上に置いた。
「…もしもし…」
『あ、Aちゃん？寝起き？』
「うん」
『予定ないなら、ディズニー行こうよ、まだチケットあるからさ』
「邪魔になるかも…」
『えっそんな悲観的…？なんで？』
電話の向こうの二番くんは、ひひひと笑ってる。
『あ、のっくんも来るんだよ』
「えっ…ほんと？」
『ほんと。ぷんちゃんも来るよ』
「ほんと？ぷんちゃんも来るの？」
『行く気になった？』
トーストの耳をさくっ、って噛む人1。
「うん…」
『嘘でしょ？Aちゃんそんなにぷんちゃんたちと仲良かったっけ？』
「だってのっくんとか、あんまりアトラクションとか乗らなそうだし…」
『にしても随分な懐きようじゃん』
「…二番くんにも懐いてるよ」
あはは！って明るい笑い声。
『さてはまた、大人の対応みたいなやつ覚えてきたな？』
「…何が正解なのかわかんない…」
『俺が同じくらいAちゃんに懐いてもらうのが、正解』
俺はドライヤーの準備をする。
『じゃあ、九時に駅に集合ね。パパママと来るんでしょ？気を付けて来るんだよ』
まだ気にしてる◇13.08.20→←似合ってるじゃ嫌◇13.08.11
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 81人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひな(プロフ) - ご指摘ありがとうございます！！申し訳ありません、うっかり忘れてました…(_ _)更新頑張ります、よろしくお願いします…！ (2018年10月7日 19時) (
レス) id: 81ab03c3d0 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - 楽しみにしてます！これからも更新頑張ってください〜！あ、あと(人1)の変換ないので作るか全て(名前)に統一して下さるとありがたいです！ (2018年10月7日 16時) (レス) id: aa9580c9fd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひな | 作成日時：2018年10月6日 5時
