今日はオトナな◇13.04.29 ページ26
＊
「袖で見てなよ、ってあおいくんママから言われてね、見てたんだけどさ、そのー…一人メンバー追加します！ってぜっちゃん言った時、俺の前に立ってたのがキヨくんだったから、俺キヨくんが加入すんのかと思ったの！だからすぐ楽屋に戻っちゃった。そしたら何かキヨくん微動だにしないし、何かぜっちゃんAちゃんとアイコンタクトみたいなとってるから、えこの流れはAちゃん！？ってなって。でもその直後にAちゃんが楽屋に飛び込んできたから…」
うん、うん、って、
打ち上げのお店で、みんなは楽しそうなとみたんの話を聞く。
「今回ホント胸熱やったよね〜」
「ハプニングもサプライズも盛り沢山でね！」
お酒の入ってるぷんちゃんと白服さん。
楽しんでくれたようで良かった。
「セカンドシングルの準備もしないとね」
「えー！俺センター張れる！？」
とみたんは元気に笑った。
明日は平日の火曜だけど、
もう時間はゼロ時を過ぎて、野崎さんたちも泊まっていってくれるって。
私たちも、学校に事情を話して、明日は休みにしてもらってる。
「Aちゃん、Aちゃんのかしまし、大好評やで！見て！」
のっくんが見せてきたスマホは、ツイッターの検索画面。
「エゴサしてるの？」
「みんなどれくらい発狂したんかなって」
「悪口とか、怖いから見ないよ…」
「あおいくんはひょいひょい見んのに？」
のっくんは首を傾げる。
無理なものは無理…でも、評判良かったって思っちゃって、いいのかな？
だからと言って、何度も出るわけじゃないけど。
「いや、でも……みんな自分の時間割いて、色んなこと手伝ってくれたから、何とかなったの……ありがとう」
「…押し付ける形になったのに、頑張ってくれて、こっちこそありがとうだよ」
向かいに座った白服さん。
今日はちょっと優しい声。
「A、ジュース取りに行こうよ」
私のシャツの袖を引っ張る碧海。
「うん、行く」
碧海が何か、話したい時だ。
さっき慌ててグラスを空にしてたから、多分そう。
メロンソーダの場所に、一斉にグラスを置こうとして、
ぶつかってカツン、ってなる。
でも碧海はすぐに自分のグラスを避けて、野菜ジュースの場所に置いた。
「……A」
「ん？」
「歌を歌うの、楽しかった？」
その横顔は、
不思議だけど、少し前より、
ほんのちょっと、大人っぽいかも。
頷くと、碧海は微笑む。
野菜ジュースのコップにストローを入れて、少し飲んだ。
「野菜ジュース、好きだったっけ？」
「今日はオトナな気分なんだよ」
そういう気分◆13.05.30→←思ってくれてる◆13.04.29
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 81人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひな(プロフ) - ご指摘ありがとうございます！！申し訳ありません、うっかり忘れてました…(_ _)更新頑張ります、よろしくお願いします…！ (2018年10月7日 19時) (
レス) id: 81ab03c3d0 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - 楽しみにしてます！これからも更新頑張ってください〜！あ、あと(人1)の変換ないので作るか全て(名前)に統一して下さるとありがたいです！ (2018年10月7日 16時) (レス) id: aa9580c9fd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひな | 作成日時：2018年10月6日 5時
