思ってくれてる◆13.04.29 ページ25
俺は出られなかったけど、
最後のMCは本当に怒涛!って感じだった。
まず、野崎さんの誕生日をお祝いして、
夏頃?ツアーやります!って突然発表。
これは知ってるメンバーと知らなかったメンバーがいて、
俺は知らなかった方。
嘘でしょ!?って、また人1とハイタッチ。
その後、俺も超ビックリしたサプライズ。
「あっすーが抜けるにあたって、一人、メンバーを追加したいと思ってます」
ぜっちゃんが自然な流れで言い出したそれ。
えっ!?どゆこと!?ってなってたのは俺だけで、
メンバーのみんなはニヤニヤしながら、袖の方、こっち側を見てた。
俺は周りを見渡した。
でも、周りのスタッフさんはみんな平然としたまま、ステージの方を見てる。
きさりん?…じゃない、キヨくんでもない、えーすけじゃない…
ステージのぜっちゃんが、俺の隣の人1とアイコンタクトをとって、
顎をクイッ、て奥に向けた。
人1が頷いて、突然パイプ椅子から立ち上がり、
楽屋の方に駆けていく。
「すいませんみなさん、本人にも内緒だったので…少し待ってて貰えると……あんまり急がんといてね」
袖でキョドる俺を見て、白服さんが笑い出す。
人1は、袖に戻ってきた。
とみたんの腕を引いて。
え、何事!?って感じのとみたん。
ぜっちゃんが袖に戻ってきて、とみたんの腕を掴み、
無理やりステージの上に引っ張り出した。
ライトがとみたんを一気に照らし、
目を細めるとみたん。
「あの、あくまで…むすめんに入りませんか?っていう提案なんで…」
ぜっちゃんがそう言い、とみたんの答えを待つ。
素でびっくりして、戸惑ってるとみたん。
お客さんからは、「はいって!」の、元気な声。
「えっと……よろしくおねがいします」
とみたんはそう言って、
ぺこりと頭を下げたあと、一粒、涙を零した。
大歓声。
俺も袖のスタッフもみんな、拍手で迎える。
泣き出すお客さん。
それに釣られて、泣き出すのっくん。
「いやぁ、最近とみたんが頻繁に、寂しいって言うてきてたんです。でも俺このサプライズのこと知ってたから、ちょっと冷たくあしらってて。発表できてほんま良かった」
とみたんとハグするのっくん。
会場はあったかい空気に包まれた。
新しく加入するのがとみたんだったら、
そりゃ、満場一致で賛成に決まってるだろうけど。
やっぱり、むすめん。はこれからも続いていくんだ。
みんながそう、思ってくれてるってことだ。
俺の隣で、人1は微笑んでいた。
ありがとうございます、の言葉を繰り返すとみたんに、
拍手は鳴り止まなかった。
今日はオトナな◇13.04.29→←思いっきり◇13.04.29
81人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひな(プロフ) - ご指摘ありがとうございます!!申し訳ありません、うっかり忘れてました…(_ _)更新頑張ります、よろしくお願いします…! (2018年10月7日 19時) (レス) id: 81ab03c3d0 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - 楽しみにしてます!これからも更新頑張ってください〜!あ、あと(人1)の変換ないので作るか全て(名前)に統一して下さるとありがたいです! (2018年10月7日 16時) (レス) id: aa9580c9fd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ひな | 作成日時:2018年10月6日 5時