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見ての通り◇13.04.29 ページ18

*13.4.29

二日間にわたって行われた超パは、
大盛況の中で幕を閉じた。

途中大きなハプニングがあったけど、
げるたんは何とか乗り切ってくれたし。
ただただ、あっすーがいなくなっちゃうのが、
本当に寂しくて。

超パが終われば、ホテルで一晩ぐっすり寝て、
次の日、早朝、
ワンツースリーの動画を撮る。
あっすーとは、本当にこれで最後。

それぞれ振りを確認したら、
リハもあるし、早めにビデオを回し始める。

何だか、いつもより凛々しい白服さん。
いつもより美しいのっくん。
二番くんも、ちょっと綺麗。
最高のコンディションかもしれない。
カテラン一位狙える!


今日披露する演目だってこともあって、
動画は一発OK。
この後あっすーポジでステージに出てくれる先生と、騒ぎながら位置確認をしたら、


何台かのタクシーに分かれて乗り込んで、そのままリハに向かう。
衣装ケースを引きずる私を、ぷんちゃんが手招きで呼んだ。
「Aちゃん、おいで…あ、パパの車で向かう感じなん?」

お父さんを見たら、ぷんちゃんと行っていいよ、って言ってくれた。
喜んでぷんちゃんの方に駆け寄ると、転ぶから走らんで、って笑われる。

「…ぷんちゃんのことだから、いっぱい練習したでしょ?大丈夫?体調とか…」
「見ての通り絶好調やで!」

トランクにキャリーケースをしまったら、
タクシーに乗り込むぷんちゃん。
もう先に白服さんが乗ってた。
少し詰めて、後部座席に三人乗る。

「どっちかというと、ほぼ練習してない都会っ子純情のほうが心配やなぁ、俺は…」
「息ピッタリに踊らないとさ…僕達ただでさえ不仲説流れてるんだから」
「えっそうなん!?」
白服さんが笑い出す。

「あぁ、まあ…」
「ちょっと、納得せんでよAちゃん…」
「まあMCの雰囲気とかで分かるよね」
「白さんまで肯定したら終わりやんか!」
白服さんはぷんちゃんの反応を面白がってる。
この二人は何だかんだ楽しそうなイメージ。

「そんなこと言ってたら俺出演拒否するで?都会っ子純情一人で踊ってもらうから」
「ウソ、それやばい」
ケラケラ笑ってる二人。
「俺もあっすーと一緒に卒業するかも、どう思う?」
ぷんちゃんは私を見下ろした。

「ぷんちゃんがいないと、いやだ…」
「え!ほんま?」
「うん、そんなこと言わないでよ…」
窓の外を見ながら、呟く。
ただでさえ、あっすーの卒業で心が痛いのに。

「えーっ超可愛い!」
「ホンマにかわいすぎて大変やわ…」
白服さんが、ぷんちゃんの奥から身を乗り出してこっちを見る。
ぷんちゃんは照れながら、私の頭を撫でた。

不安でいっぱい◆13.04.29→←人見知りするし◆13.04.20



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ひな(プロフ) - ご指摘ありがとうございます!!申し訳ありません、うっかり忘れてました…(_ _)更新頑張ります、よろしくお願いします…! (2018年10月7日 19時) (レス) id: 81ab03c3d0 (このIDを非表示/違反報告)
- 楽しみにしてます!これからも更新頑張ってください〜!あ、あと(人1)の変換ないので作るか全て(名前)に統一して下さるとありがたいです! (2018年10月7日 16時) (レス) id: aa9580c9fd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひな | 作成日時:2018年10月6日 5時

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