ひかる (ページ21)

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今日もずっと◇12.08.17 ページ21

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ついに来る8月18日、
の前日。

明日のダンマス4で披露する恋愛ハンターのために、
morning musumen.のメンバーは、都内の小さな体育館に集まっていた。

「久しぶりに11人、集まることになったね。やっとげるたんも来てくれて」
碧海は休憩時間に、柔軟をしながら私を見上げた。
私は、「のちのち使うから」って、お母さんにカメラを回すように言われている。

げるたんは所用で少し遅れてさっき到着した。
ちょっと前誕生日だったげるたんのために、
大きなケーキを用意して、大根くんに運んでもらって、サプライズをしたり。
げるたんもとっても喜んでくれて、こそこそ準備したこっちも嬉しくなる。

こんな感じでここにいる全員、いつか祝えたらいいな、なんて。

「動画も伸びたし、ダンマス4に出れるってなったし……ねえ、二本目も撮ってみない？」
しゃがんで、碧海にここだけの話。
「えー……俺はいいけど、白服さん、いいって言うかなぁ？」
「またこの11人が見たいっていう人が、たくさん居るんだよ？」

「あおいくん、Aちゃん」
後ろを振り返ると、ぷんちゃんがスマホを手に握って、私たちを見下ろしていた。
「次、オープニングの振り入れやけど…」
「はーい」
碧海がすっ、と立ち上がった。
オープニングの振り付けは、ぷんちゃんが担当してくれている。

扉の近くでは既に、一つのノートパソコンの画面を、みんなが覗き込んでいる。
碧海がそっちに向かって駆けていく。
「Aちゃん、今日もずっと、明日もいてくれるんやろ？」
ぷんちゃんがその後ろ姿を見ながら、そう言った。

「うん…邪魔だったら、ごめんなさい」
「まさか！あおいくんも、Aちゃんおったら心強そうやし」
「…また、この11人で集まれるかな？」
「もちろん。俺は、恋愛ハンターで終わりにしたくないって思ってるから」

即答だった。
思わず、ぷんちゃんの顔を見上げる。

「……ほんと？」
ぷんちゃんも私を見下ろして、あははって笑う。
「嬉しそう！Aちゃんも、むすめんの一員やからね」

ぷんちゃんは私の頭を撫でて、
髪の毛をくしゃくしゃってすると、
みんなの方に歩いていった。

さすが熟練？の踊り手さんたちは、
一、二回映像を確認すると、持ち場に戻って、音楽に合わせて振り入れを始めた。
ダンスナンバーを共に、碧海も家で何回も聴いてたからな。

それぞれ振り入れをして、
上ファイブと下々シックスに分かれて、フォーメーションの確認。

最初はバラバラの動きが、
回を重ねる事に、合ってくる。

なんだか、凄い光景な気がする。