北山さんとの恋。2

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それから

こないだの出来事が嘘だったかのように、

またしばらくいつものような

代わり映えのない日々が続き、
　


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ある日、旦那が出張に行った。




夜に一人なんて

最近なかなかなかったから




とても新鮮な感じがして

少しウキウキする。





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…と、頭の中に浮かぶのは




あのお店、にいる北山さん。



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「会いたいな…。」






今日くらいなら、

行ってみてもいいよね





.






気持ちを抑えられず




少しおめかしをして


私は、北山さんのもとに会いに行った。




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カラン

鈴の音がなるドアを開けると

こないだお昼に来たときとは違って

店内は薄暗く、

とてもおしゃれなバーみたい。





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「こんばんは。こちらのお席どうぞ。」


私に気づいてくれた北山さんは

愛想よく笑いながら、

先客が二人ほどいたけど、





こないだ私が座っていた席に

案内してくれた。





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「覚えてくださってますか…？」


「もちろんですよ。

今日の夜は大丈夫なんですか？」



「今日は旦那が出張で家にいなくて…」




「そうですか。


じゃあ今夜は、

ぜひゆっくりしていってください。」
　

不敵な笑みを浮かべる北山さん。

　



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夜の雰囲気の照明のせいか


一瞬ドキッとする。

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