北山さんとの恋。2

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その日の放課後。




HRが終わって、ぼーっとしてたら


気づいたらみんな帰ってて、









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「帰んねーの？」









右横からなんか声がするなあ、



なんてぼんやり考えてたけど







でも、あれ、もしや？って思って





ばって右を見ると、









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ばちっ。









いつもみたいにだるそうにしてる北山くんが


私のことを見ていて、




目があった。






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北山くんに話しかけられるなんてレアすぎて、







普段絶対目が合うことがないイケメンと目があって、









あまりにもびっくりしてテンパった私は、







『あっ…



今日歯医者さんいくから急がなきゃなんだった…！』







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なんて、訳わからないことを口走って



急いで荷物を集めて




逃げるように去っていった。





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『はあ…はあ…』








なんとか、下駄箱までたどり着いたけど




心臓のバクバクが止まらない。








走ってきたせいなのか、


北山くんにドキドキしたせいなのか、




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『心臓に悪いな…』







いずれにしろ、よくなかった。







少し、落ち着いて、帰ろうって思ってた




その時、






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「ねえ、これ君のっしょ？」








私が心臓を荒らされた人物に

手渡されたのは







『あ…』







自分の家の鍵。






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急いでたから、落としてきてしまったんだ…


って気づいた途端









恥ずかしすぎて、顔が真っ赤になる。








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そんな私をじっとみたかと思えば、







「あはははっ笑」







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急に笑い出した北山くん。









あの北山くんが、


私の前で、


笑っている、、、、、、





今日は北山くんに

びっくりされっぱなしだ…









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「君かわいいな



俺、そういう子好きだわ。笑









じゃ、"歯医者さん"がんばれよ？笑」









わざとらしくニヤってして


帰った北山くん






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ねえ、今までと全然違うじゃん。



ずるい、




そういうことして、あなたに






期待していいんですか？







あなたのせいで、私は今


恋に落ちました。






(隣の席の北山くん Fin.)

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