北山さんとの恋。2

. ページ16

幻なんだから、せっかくだし、と思って



彼の方に手を伸ばして



頬に触れようとした瞬間








.









「なーにしてんだよ笑」



ぱっと、腕を掴まれて、

元の位置に戻される。








「え…ほんもの？」



「来たよ、つってんじゃん笑」






掴まれたところがあつく熱を帯びて

ジンジンする。









.





.








＿＿＿＿な、にこれ…






.






.









「で？何してたの？」




「え、えっと…円盤見てました…」





状況がつかめなさすぎて

うまく話すことができない。





「去年のツアーか。



てか、ちょうど俺のソロじゃん」




「あ…////」





ちょうどみっくんのソロを
再生しているところだった。







はずかしい…。





.








「ふーん、



ポスターとか生写真とか


北山胆感満載だな、君」



「えっ…」






.





あっあっ、って特徴的で

大好きな笑い声をあげる彼。




「み、見ないでください…」





「つか、俺のこと大好きすぎじゃん。


うれしーわ、笑」




「な、、////」









.






.








本当に、これは何が起きているの…

なんで、わたしはあなたと話せているの…

.→←画面の中の彼

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す