北山さんとの恋。2

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「いただきます。」



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いただくと、

ぶわっと口の中に広がる

チェリーの甘い味。





でも甘いだけじゃなくてとても濃厚で、

一気に酔いが回りそうになる。





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「おいしい…。」

「でしょ？

女性が結構好きなカクテルなの、これ。」




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ふと気づくと、


いつの間にか

北山さんがすごく近い距離にいて、





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「…照れてんの？かわい。」

「ちょっと…やめて…///」


かわいい、なんて言葉を

恥じらいもなく北山さんが言うから。







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「このまま、ここにいたらいいのに。」


「…え？」



聞こえてきたセリフに耳を疑って

北山さんの方を見ると


ばっと、彼の視線に捕まってしまって。







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「カクテル言葉って知ってる？」


「…しらない。」



「花言葉同じように、カクテルにも

それぞれカクテル言葉っていうのがあんの。」






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目を剃らせなくなる…







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「このカクテルの、カクテル言葉

なんだと思う？」




「…わかんない。」






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まるで、二人の周りだけ

時間が止まっているみたいで。





今起きてることが、

現実だか夢だか分からなくなる。







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北山さんの右手がわたしの左手をとらえる。









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「…俺と

刺激的な恋、してみない？」


「…え」





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指が絡まる

と同時に、一気に近づく顔。






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「寂しい夜なら…


忘れさせてあげるよ？」

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