【刀剣乱舞】愛せないから愛させない。* 肆色*

52色目 ｢企業秘密は当然口外してはならない、これは生きる上での基礎｣。 ページ19

言えない、と言うと、全員がそれぞれに顔を見合せ、そしてまた私の方を見る。

｢……これに関しての詳しいことは、私の過去に関わることになる。私の過去については、相手が誰であろうとも(・・・・・・・・・・)、きょうだい以外とは絶対に(・・・・・・・・・・・・)、決して話してはならない(・・・・・・・・・・・)。それが私達のルールなんだ。どこで誰が聞いてんのか分からないからな｣
｢……????｣
｢私から言えるのはそれだけ。ただそうだな、｢逃げ道｣が分かっていたことについては説明できるぞ｣

途中まで頭にハテナを浮かべていた彼らは、私の最後の言葉に身を乗り出した。やっぱ気になってたか。

｢そういえば札を見ていなくても、僕たちが鬼だと分かったかのように動いていましたね。それのことも、説明できるのですか？｣
｢おう、できるぞ前田。そうだな……薬研と鶴丸にはこの前話したと思うが｣

ここで一呼吸置いて、ゆっくりと話し始めた。

｢どうやら私達……ああいや、私、には、人と違う感覚器官？があるらしい｣
｢人とは違う？｣
｢そう。私には、"色"が見える。視覚的な、赤や青といった色とは違う"色"、それが感じ取れるんだ｣
｢……どういうことでしょう……｣

秋田が首を傾げている。いや、秋田だけじゃない。薬研と鶴丸以外の全員がそうだ。まァそれが普通の反応だろう。

｢悪いが私にも、これを上手く説明することができない。この"色"が見えるのが普通ではないってことを、私は薬研と鶴丸にこの前指摘されて初めて知ったんだ｣
｢えっ？｣
｢とにかくそういう……なんていうのかな。人が思っていること、感じていること、感情、思考。そういうものが、私は"色"として見えている。私の場合はさらに、人の言いたいことや伝えたいこと、つまり言葉も"色"で感じ取れてしまうんだ｣

やはりというべきかなんというか。皆が皆、よく分からないという顔を、"色"をしている。だが私にだって本当にまだよく分かっていないんだ。本当にこれは普通の事じゃないんだってことが、まだ実感出来ていない。

｢ま、さすがに今回ばかりは貸してもらった分もあるからな。それによって逃げ道の"色"、鬼の"色"、そういった｢情報｣を見分けさせてもらっていた｣
｢貸してもらった……??? 誰にですか？｣
｢それは……まだ内緒。お前達がもう少し、私をきちんと受け入れてくれるようになってから教えてやるよ｣

53色目 ｢約束を違えるな、それは私達の絶対的信条だから｣。→←51色目 ｢思い込みで突っ走るよりも本人に聞く方がいいと何度学べばいいのやら｣。

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキーナンバー

8

ラッキーアルファベット

X

ラッキー方角

西 - この方角に福があるはずです

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す