【刀剣乱舞】愛せないから愛させない。*弍色*

48色目 ｢色は色であって……あれ、通じないなんで？｣。 ページ2

色って、なんなんだ。

鶴丸は確かにそう聞いた。だけど私はその意味が分からない。色ってなんなんだって、色は色だろうが。

｢……大将？おーい？｣
｢…あ、ごめん……えっと？鶴丸、もう一度言ってくれるか？｣

聞かれた言葉は覚えているが、あまりにも意味不明すぎてどうしても信じられなかった。多分今私すごい顔してると思う。でもしょうがないだろ。

｢ん？だから、色ってなんなんだ？｣
｢私の聞き間違いじゃないな確かに色ってなんだって聞いてるな、そうか、えっと……｣

混乱、混乱、混乱。色を聞く意味がわからない。色のことが分からないのか？

｢なんだって言われても、色は色だろ……｣
｢きみ、それは本気で言ってるのかい？俺たちには分からないぜ｣
｢え｣

分からない？本当に？……いや、私達は色って言ってるけど、他の人は別のものに見えてるのかもしれない、そう思おう。

｢……色は、色だよ……今お前らにも色があるだろ、ほら、多分私にも今『混乱してる』みたいな色があるだろ……？｣
｢大将、そりゃ表情の事じゃないのか？｣
｢は？いや表情じゃなくて、見ろよ……あるじゃん｣
｢ちなみに聞くがそれは何色だ？｣
｢え、いや、何色って……｣
｢青とか赤とかか、それか黒とかか？｣
｢えっ……いや、そういう意味の色じゃなくて、いやそういうのだけど……そうじゃなくて……｣

ここまできて初めて、私は薬研達に｢色｣が通じないのを認めた。認めざるを得なかった。
刀剣男士だから通じないのだろうか。それとも、まさか普通の人にも…。だけどそう考えると合点がいく。今までも色の話を持ち出す度に学校のやつらには変な顔されてたような気がする……。

｢……まさか、まさかとは思うが、色が分かるのはここでは私だけか｣
｢多分大将だけだ｣
｢ああ、きみだけだな｣
｢…うそ、そんな………｣

信じたくない。え、じゃあ私はこれ、一体なんなんだ？色ってなんなんだ？もう逆に分からねェよ……。


｢はぁ……えっとな……｣

長い沈黙の後、意を決し、説明を試みた。

私には、人の感情や思っていることが色として見えていること。それはその人本人から｢見えて｣きたり、空気を伝って｢見えて｣きたりすること。感情以外にも、私の場合は｢言葉｣まで色で読み取れてしまうこと。私の見る色は、一般的に言う視覚的な色とは少し違うこと。

どうにか説明を繰り返し、ようやく理解してもらえたのは、鶴丸が最初に私に聞いてきてから数十分も経ってからだった。

49色目 ｢仮に超能力だったとしても見せびらかすもんじゃないんだが｣。→←設定

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキーナンバー

8

ラッキーアルファベット

X

ラッキー方角

西 - この方角に福があるはずです

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す