４ Taiga ページ10
ホテルに到着すると、ベストタイミングでエレベーターが1階に来ていた
エレベーターに飛び乗り最上階のボタンを押し、壁にもたれ掛かり一息つく
同乗していた人達が次々と降りていき、俺一人だけが残される
腕時計を見ると、19時半5分前を刺していた
よかった..なんとか間に合った
エレベーターが最上階について降りる
少し急いだ方がいいかな？と思い手洗い前を小走りで通過し、レストランへ向かう角を曲がった
その時だった
「うわ..っ」
「きゃ..っ」
曲がった角の先から、俺と同じように走ってきたであろう女性と衝突
周りには非力だのなんだのディスられる俺でもその衝撃には耐えきれて、なんとか踏ん張る
しかし相手の女性は重心が後ろにずれ、誰から見ても尻もちをつくだろうと思われた
そうなるまでのわずかな瞬間だった
俺は女性の右腕を引っ張り、俺の胸元に体を預けさせる形にする
「あっぶね..」
尻餅つかせるのを阻止することができてほっとする
ふぅ、と息をひとつついてから、俺に寄りかかってる女性を支えしっかり立たせる
驚いた表情で俺の顔を見上げる女性に、にっこり、笑顔を向ける
「大丈夫ですか？」
「あ..っ、はい、大丈夫です！すみません、ちゃんと前見ていなくて..」
「いえ、こちらもちゃんと注視していなかったので..すみませんでした。お怪我の方は？」
「お陰様で、なんともないです！」
「なら、よかった」
女性は頬をほんのり赤く染めてはにかむように笑う
鴇色のオフショル・ハイネックでスカート丈が長い上品なワンピースを纏っている
手元にあるポーチを見たところから、手洗いに行って化粧直しに行く予定なのだろう
凄くナチュラルで派手さを感じないメイクだったから、直す必要ないだろとか少し思う
そしてそこで俺はお見合いのことを思い出す
やばい、相手方の女性待たせてるわ
俺は何事もなかったかのように先程ぶつかった女性にまた微笑みかける
「では、僕はこれで。気をつけてくださいね」
「あっ、はい！すみません、本当にありがとうございました！」
女性は深々とお辞儀をしてからヒールを僅かに鳴らしながら角を曲がっていく
終始礼儀正しい人だった。最近の部下は口答えがすぎるやつが多いけれど
彼女の立ち居振る舞いを見たところしっかりと礼儀を教えこまれたのだろう
とても好印象が持てる、そんな女性だった
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朔蘭- sakura -(プロフ) - ハルねこさん» ハルねこさんコメありがとうございます！なるほど、そういう手段がありましたか..！天才ですね(｀・ω・´)更新頑張らせていただきます！！ (2019年1月1日 19時) (
レス) id: a12974444f (このIDを非表示/違反報告)
ハルねこ - こんにちは！いつも楽しく読まさせて頂いてます！私は紅白リアタイ、ガキ使録画派です！これからも更新頑張ってください！ (2019年1月1日 17時) (レス) id: f507f19e2b (このIDを非表示/違反報告)
朔蘭- sakura -(プロフ) - 和香(わか)さん» (・Д´･ *)ﾎｫﾎｫ 早くデビューして欲しいわぁ〜。更新頑張るね！ (2019年1月1日 15時) (レス) id: a12974444f (このIDを非表示/違反報告)
和香(わか)(プロフ) - 私は紅白派だよ〜！私もカウコン発狂した笑デビューいつかな？更新頑張って！ (2019年1月1日 14時) (レス) id: d00ba15efc (このIDを非表示/違反報告)
まさき(プロフ) - 更新ありがとうございます！ (2018年12月23日 0時) (レス) id: 870f22a38b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朔蘭- sakura - | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php
作成日時：2018年12月17日 16時
