５ Taiga ページ11
「..あ、時間」
腕時計を見ると、時刻は待ち合わせ時間ちょうどを刺していた
俺はジャケットを軽く払い、身だしなみに異常がないか確認して、レストランの扉を開く
入口で"いらっしゃいませ"と深々一礼するウエイターに軽くお辞儀をして室内を見回すと
レストランの一角、見覚えのある2人の後ろ姿が目に入った
正面に座っているのが、恐らく父の友人の男性と、その奥さんなのだろう
俺はまた小さく深呼吸をしてから、そのテーブルへと歩を進めた
「父さん」
そう呼ぶと、目の前で座っていた長髪の男性はこちらを向き、やっと来たか、と薄く笑う
一つ空席を挟んで横に座っていた母も、お仕事お疲れ様、とにっこり笑顔
「士郎、紹介する。息子の大我だ」
「はじめまして、京本大我といいます。遅れてしまい申し訳ありません」
「いやいや気にしないでくれ！政樹..君のお父さんの友人、漣士郎です
あっちに座ってるのが、妻の薫」
「はじめまして。今日はわざわざありがとうねぇ」
「いえ、今日はよろしくお願い致します」
士郎さんと薫さんに深々とお辞儀をすると、礼儀正しいなぁ、と士郎さんは笑う
そして顔を上げてふと気づく
..お見合い相手の女性がいない？
首を傾げてると、薫さんがごめんなさいねぇと口元を押さえて眉を下げる
「大我くんが来るちょっと前に、何も言わずどこかに行っちゃったみたいでねぇ..
あの子の事だからドタキャンして帰ったってことはないと思うんだけど..
..あ、ちょっと今電話してみるわね」
そう言って薫さんはこちらに背を向けスマホを取り出し、電話をかける
数秒後、薫さんの口から『ちょっと〜』と呆れた声が聞こえる
「どこいってるの？お相手の方いらっしゃったわよ！
うふふ、凄く綺麗で政樹くんにそっくりの方よ〜♡」
すると受話器の向こうから"嘘！？"という声とガチャガチャ音が聞こえる
そしてまた何か受話器越しになにか聞こえたと思ったら、薫さんはスマホを下ろし
「すぐ戻ってくるそうよ」と申し訳なさそうに笑う
その時の薫さんの表情は
先程ぶつかった女性とどこか似ているような気がしたが
気の所為だと思い、俺は首を左右に小さく降って両親の間の席に座った
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朔蘭- sakura -(プロフ) - ハルねこさん» ハルねこさんコメありがとうございます！なるほど、そういう手段がありましたか..！天才ですね(｀・ω・´)更新頑張らせていただきます！！ (2019年1月1日 19時) (
レス) id: a12974444f (このIDを非表示/違反報告)
ハルねこ - こんにちは！いつも楽しく読まさせて頂いてます！私は紅白リアタイ、ガキ使録画派です！これからも更新頑張ってください！ (2019年1月1日 17時) (レス) id: f507f19e2b (このIDを非表示/違反報告)
朔蘭- sakura -(プロフ) - 和香(わか)さん» (・Д´･ *)ﾎｫﾎｫ 早くデビューして欲しいわぁ〜。更新頑張るね！ (2019年1月1日 15時) (レス) id: a12974444f (このIDを非表示/違反報告)
和香(わか)(プロフ) - 私は紅白派だよ〜！私もカウコン発狂した笑デビューいつかな？更新頑張って！ (2019年1月1日 14時) (レス) id: d00ba15efc (このIDを非表示/違反報告)
まさき(プロフ) - 更新ありがとうございます！ (2018年12月23日 0時) (レス) id: 870f22a38b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朔蘭- sakura - | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php
作成日時：2018年12月17日 16時
