終わらない恋になれ(dros_Gt.Vo.) ページ33
12月31日
Yスタジオを出て、リビングにいる彼女の元へ足を運ぶ。
予定より少し遅くなっちゃったけど大丈夫かな…
「私はソイラテちゃんと一緒に映画でも見ておくので、洋平さんは気にせず作業しておいて下さい！！」
なんて、Aは言ってたけど。
ここ最近雑誌のインタビューやらテレビ出演やらで忙しい日々が続いていたわけだし、そろそろ構ってあげないとな。
彼女はもちろん、俺も全然2人きりになれなくて寂しかったからね。
「ん…」
「にゃあ、」
「あらら…」
俺の目の前にはソイラテに囲まれてソファで眠りにつく愛しい彼女がいて。
テレビ画面には前二人で見た映画のワンシーンが映されている。
…うん、これはちょっと待たせすぎちゃったみたい。
起こさないようにそっと彼女の髪を撫でると、「よーへ、さ…」と小さな甘い声が耳を掠める。
気持ちよさそうにしているAの寝顔が可愛くて思わず口元が緩んだ。
「ほんと、いつも迷惑かけてばっかでごめん。」
自分の職業上、2人で会える時間が普通のカップルよりも短いのは付き合う前から分かっていた。
だから出来るだけ彼女に幸せと感じてもらえるようにオフの日は2人きりで過ごしていたけど…
やっぱり、それだけじゃどうにもならないこともあって。
ツアーの時に夜電話かけたら「洋平さんに会いたいなぁ…」って言ってくれたよね。
あの時の声が少し悲しそうに聞こえて、俺ツアー終わったあと急いでAの元に向かったんだよ。
早く会って、思いっきり抱き締めたくて、
Aの不安を全部消し去りたくて。
Aにもっと幸せになって欲しくて。
まぁ、本人はそんなことこれから先ずっと一緒にいても知ることはないんだろうけど。
「来年はもっとAと一緒にいたい。だから、絶対俺から離れちゃダメだよ。」
そっと唇を重ねると、愛しい彼女が目を覚ました。
「洋平さん…作業、終わったんですか…？」
あ、寝起きで目がとろんってしてる。
俺の理性大丈夫かな。
「うん、遅くなってごめん。」
「んー…ぎゅってしてくれたら許します。」
「うわなにそれずるい。」
可愛い要望通り優しく抱き締めてあげると、ふふっと満足そうに笑う彼女。
…そろそろAがいないと生きていけなくなりそうな気がしてきたな。
《終わらない恋になれ》
(大晦日だし、なんか特番でも見ますか？)
(それもいいけど俺はAちゃんが欲しいな。)
(へっ！？)
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鏡花(プロフ) - カノープスさん» わっ、わざわざコメントありがとうございます…！！初作品なのでいろいろ拙い部分もありましたが、楽しんでいただけたようで何よりです。次回作頑張ります！！ (2021年1月1日 12時) (
レス) id: 2fe5166eed (このIDを非表示/違反報告)
カノープス - 完結おめでとうございます！いつも更新される度わくわくしながら読ませて頂いてました…次回作も楽しみにしております！ (2021年1月1日 12時) (レス) id: e30a93ed77 (このIDを非表示/違反報告)
紗那_sana(プロフ) - 鏡花さん» え、すっごい楽しみですほんとありがとうございます！ (2020年12月6日 13時) (レス) id: 00903003ac (このIDを非表示/違反報告)
鏡花(プロフ) - 紗那_sanaさん» 紗那さんありがとうございます…ちなみにこれ終わったら年明けにユニゾン短編始める予定ですのでお楽しみに…(おい) (2020年12月6日 12時) (レス) id: 2fe5166eed (このIDを非表示/違反報告)
紗那_sana(プロフ) - 了解しました！無理はしない程度に最後までがんばってください！応援してます^^* (2020年12月6日 7時) (レス) id: 00903003ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鏡花 | 作成日時：2020年9月7日 15時
