【友達】と【友達の母親】 ページ16
☆
「ただいまー..」
「あっお帰りいず、くぅぅぅう？！」
.
緑谷出久の母・引子は息子の帰宅を出迎えるために玄関へと向かう。だが当の息子を見つけた途端膝から崩れ落ちてしまった。残念ながら息子ではなく、その隣の男。それはついさっきまでテレビで流れていた【A・モルテ】の姿があったのだ。
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「え、えーっと、、」
『‥お邪魔します』
「あっ、ああっ、、」
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テレビと本物を比べて驚きつつなぜか泣いている引子とそんな母を見て苦笑いを溢す息子、そしてあまり見たことがない作りをしている家に興味津々の男の絵面とは少々苦々しいものがある。引子は息子に支えられながら立ち上がり、Aを居間へと案内していく。
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「どどどうぞ‥！おおおお口に合うかかっ」
『‥ども、』
「お母さんっ落ち着いてっ」
.
親子だな、
そう呟くAに緑谷は少し照れ臭そうに笑った。引子はまだ慌てているが更に慌てる要因は当の本人であるAが作ってしまう。それはというとAが思い出したかのように何処からか手土産を取り出してつまらない物ですが、と手渡したからだ。
.
『ウチじゃ有名なお菓子なんで、味は保証します』
「ごごっご丁寧に…！」
.
もう少し何か持って来れれば良かったんすけど、
呟く言葉に精一杯否定する引子に出久。やっぱり親子なんだなと感じた本人は堪えきれず小さく笑った。それにぽやりと見惚れる緑谷親子の目を見てAはすぐに目を逸らす。見過ぎだからと謝る引子とは対象にAは慌てたように訂正した。
.
『いや‥あの…と、友達？の家とか、行ったことなくて。それで、‥その…どうしたらいいか分かんなかったんで知り合いに聞いた手土産？だけは渡そう的な‥って自爆じゃん。‥はず、』
.
その顔はほんのり赤く染まっていて、俯き際に見せる気まずそうな顔に緑谷親子は同じようなキュン顔を作った。目を瞬かせるAに慌てて訂正する出久、そんな様子を見つめて微笑む引子は「ご飯食べていってね、」と呟く。
..
Aはそれすらにも驚き顔を見せる。それもそのはず、【A・モルテ】という男は友人の家に遊びに行ったことも、友人の家族とご飯を食べたこともない。境遇だとも言えるだろうが、単に本人の意思だろう。知らないから行動できない彼は歳を重ねるごとに手を出しにくくなったというわけだ。
***
《今日の出来事》
『(緑谷親子..キュン顔...帰ってフロイドに話してやろ、)』
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あんじぇ - 続いて欲しいです、、！ ハーツのみんなとか迎えに来て欲しい、、！！ (2023年4月10日 14時) (
レス) @page18 id: b2ea277b14 (このIDを非表示/違反報告)
ありす - いつか更新されるの待ってます！ (2022年3月7日 22時) (レス) id: 7b13a546d2 (このIDを非表示/違反報告)
フロイド大好き - ハーツラビュルのフロイド、、、ｗｗ最高ですｗ続き楽しみにしてます！！ (2022年1月1日 22時) (レス) @page17 id: 02079f421c (このIDを非表示/違反報告)
い - 最高です！男主くんのキャラも最強。。。 (2021年12月29日 19時) (レス) @page17 id: 9afd2abc65 (このIDを非表示/違反報告)
アニメ大好き(プロフ) - ヒロアカもツイステも好きでコラボしている小説を探してました。作者さんの男主君のキャラも大好きです！更新楽しみに待ってます(*^^*) (2021年11月18日 18時) (レス) id: da2e64dd7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夾
| 作成日時：2021年7月21日 17時
