天然パーマに悪い奴はいない(4) ページ9
「借金だけ残して死にさらしたバカ親父に義理なんて通さんでええわ!!」
(バキッ!!
『!!』
「この女ぁ!何さらしとんじゃ!」
お妙さんがおっさんを殴った。
それは少し予想外で、驚いてしまった。
ここまで言われるほどの金額なのか。俺が出してあげたいが、さすがに大金を持ってるわけじゃない。申し訳ない。
お妙さんが床に打ち付けられる。
止めに入ろうとしたが、銀の手が目の前に出された。
銀「Aはちょっと待ってな。」
『おい...でも、』
銀「大丈夫だ」
銀が、殴ろうと手を挙げたやつの腕を掴む。
そして、とても真剣な顔で言い放った。
銀「そのへんにしとけよ、ゴリラに育てられたとはいえ、女だぞ。」
「なっ...なんやワレェ!」
銀はすぐに両手を挙げる。なんなんだよ...もう...。
そして振り返って俺に口パクで、「惚れた?」と一言。
『しんどけクソ変態。』
「せやけどなぁ、姉さんよぉ、その分あんたに働いて返してもらうで。」
(ゴソゴソ
そいつはある紙を一枚取り出すと、目の前に突き出した。
「これなぁ、新しく始めた、ノー○ンシャブシャブ天国ゆーねん」
新八「ノッ...ノー○ンシャブシャブだとぉ...!!?」
『バカメガネ、釣られてんじゃねぇよ。』
銀に「暴言王...」と呟かれ、思いっきりつま先にかかと落としをお見舞いする。
つまり、お妙さんにここで働けってことだろう。
銀よりも酷いやつだな。
「いろんな星のべっぴんさん集めとったんやけど、あんたなら大歓迎やで。」
新八「ふざけるな!そんなの行くわけ...」
お妙「わかりました。行きましょう。」
新八「ちょっ、姉上!なんでそこまで...もういいじゃないか!」
お妙「確かに、新ちゃんの言うとおりよ。でも...どっちも苦しいなら...。
私はそれを護るために苦しみたいの。」
しんみりとした空気の中、俺は熱い視線を感じた。
借金取りの野郎が俺を見ていた。
『...俺は男だぞ。』
銀「Aが行ったら俺は毎日『銀。』...行かせるわけねぇだろ。」
「ほー...こんなにべっぴんな''男''ねぇ...。ほんとーに男なんかぁ?」
『黙れ。』
舌打ちをされ、歩き出す。
そのまま、そいつらはお妙さんを連れて行ってしまった。
また、道場はシーンと静まり返ってしまった。
申し訳なさそうに、新八君に声をかける。
『メガネ君、これからどうす...』
新八「んだよチキショー!バカ姉貴がよー!」
『うおっ、元気だった』
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自称イケメン(プロフ) - 乱舞ですねぇ?w初期の一振ですねw (2018年8月27日 23時) (レス) id: 06ace84e4c (このIDを非表示/違反報告)
ぴみゃ(プロフ) - 某刀剣が乱舞するゲームですね?(`・ω・´)キリッ (2018年8月27日 15時) (レス) id: a5e208826f (このIDを非表示/違反報告)
白くん。(プロフ) - 杏*あんず*さん» コメありがとうございます!タイトル...本当は、しっかり「銀魂」と打っているんですが...なぜか◯になってしまうんですよ...(泣)作品シリーズ一覧ではちゃんと銀魂、と反映されているのですが...:;原因が見つかり次第、直したいなぁとは思ってます! (2018年2月25日 16時) (レス) id: 1be111ca15 (このIDを非表示/違反報告)
杏*あんず*(プロフ) - タイトル‥○はつけなくていいと思いますよ!そういう表現が含まれているだけであって、オリジナル作品というわけではないので! (2018年2月23日 6時) (レス) id: 1023204a37 (このIDを非表示/違反報告)
白くん。(プロフ) - 赤いブーちゃん( ?????)さん» おおぉ...!!そうです!() ありがとうございます!これからも更新頑張ります..!! (2018年2月11日 17時) (レス) id: 1be111ca15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白くん。 | 作成日時:2017年10月30日 1時