［○魂］やっぱり俺は変わらない【男主】

5-天然パーマに悪い奴はいない(1) ページ6

『銀、銀、一口。』

銀「ん。」



そのまま、とある店に来た俺達。
銀はパフェ。俺はあんまりお腹は空いていなかったので、飲み物だけ頼んだのはいいものの。
パフェがあまりにも美味しそうだったので、一口もらった。

口にチョコの甘い味が広がる。




『甘...』

銀「Aは甘いモン好きなのか？」

『好き。てか、俺基本何でも食べるよ。ナス以外なら。」

銀「じゃあ、今度超うめぇモン食わせてやるよ」

『マジ！？』

銀「食ったらお前の味覚に革命が起きるぞ。」

『食う。』



銀がオススメするほどだ。相当なモンなんだろう。
俺はさっき頼んだコーラを飲もうと、コップに手を伸ばす。


(ドガシャン!!!!!



『......はあ？』



ものすごい音と衝撃。それと同時に目の前で吹っ飛ぶコーラとパフェ。
一瞬で目の前にあったものが消えた。

銀と目が合う。
両者とも、数十秒見つめあった後、俺はコップを拾った。

中身は空。氷すらも消えていた。
銀も、空になったパフェの容器を見つめている。



「おい！！何やってんだ！新八ィ！！スイマセン！お客さん！オラッ！お前が謝るんだよ！」



店長と思われる人が、新八と呼ばれた男の頭を掴む。
確かに、ここの店に入ってから、変な感じはしてたが。もう限界だ。

俺と銀は一歩踏み出す。

考えてることは同じだった。



『おい。』

「？」


俺が店長に向かって声をかける。
そして、銀が思いっきり店長を殴った。

店長は吹っ飛び、虎野郎達のところに倒れる。



「なっなんだぁ！？」

「何事ダァ！？」

新八「(___侍...!?)」



銀がくるりと向きを変える。
俺も銀の隣に立った。


「なんだ貴様ら！廃刀令の御時世に木刀なんぞぶら下げやがって！」
「そこのやつも！刀に銃って頭おかしいのか！！」

『ギャーギャーギャーギャーうるせぇなぁ...』

銀「やかましいんだよ。」



銀が俺からグラスを取り上げると、パフェの容器と一緒に前に突き出す。


銀「見ろコレ...てめーらが騒ぐもんだから、Aのコーラと俺のチョコレートパフェと...そして、
Aとの楽しいお話の時間が...無くなっちまったじゃねぇかぁ！！」

『えええええ！！！俺との会話そんなにたのしかったぁ！！？』

新八「えええええ！！すげぇ息ピッタリでかっこいいって思ったのにそこはズレるのぉぉぉ！！？」



銀が木刀を振り下ろす。
虎野郎達は慌てて銀の攻撃を避けた。

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