［○魂］やっぱり俺は変わらない【男主】

全国のコギャルども門限は守れ(3) ページ34

銀時「オイオイみんなで仲良く連れションですか...便器たんねぇよ...」

『おい、銀...どういう状況だよ...なんでこんな大事になってんだ...』



無意識に刀と銃に手を近づけていた。
わかることは一つだけ。これ、やばいぞ。早く新八と神楽のとこに行って知らせねぇと...。

すると、向こうで声が聞こえた。
早く歩け...とかなんとか。

気になって目を移すと、そこにはフラフラとした新八と神楽が連れていかれていた。



『ッ！新八！神楽！！』

銀時「おい...どーした！お前ら！何かしたのか！」



銀が新八と神楽のところに向かおうとしたが、下っ端達に抑えられてしまった。
この数だ...無理もない...


「お前...目障りなんだよ...」

銀時「！！」



おっさんが銀に向かって刀を刺す。
流石に抑えられていた銀も反応が遅れ、そのまま娘と一緒に窓に投げ出された。

やばいやばい、これまずいぞ...!!




『テメェ...!!』

「...!!」




銃と刀を素早く構えると、襲いかかって来た下っ端を次々とぶちのめしていった。
相当な数だ。こんなの1人じゃ無理だ。

しかし、今はそんなことも考えずにただひたすら周りの敵を斬り、撃っていった。




「こいつ!!強いぞ...!!」
「いいからやれぇ！！」


そんな会話も聞こえない。
Aは、瞬きもせずに、必死に敵と立ち向かっていた。

赤しか見えない。
自分にその''血しぶき''が飛ぼうが、関係なかった。

生憎、それには慣れてんだよ。





『はぁ...っ！後は...お前だけだ...!!』


最後、あのおっさんに刀を振りかざそうとした途端、ものすごい煙によって視界が塞がれる。
今度はなんだ。煙が鬱陶しい。鼻にくる異常な甘い匂いが、俺にその正体を知らせた。



『っ！クソ...!!』



とにかく、ここから離れなければ。
Aはそのまま外へと走り出す。外に出れば...どうにかなる。それから考えよう。

少し吸ってしまったせいか、頭がガンガンとする。
''薬(ハッパ)''なんて吸ったことなかったし、こんなにもクソみてぇな気分になるのか。

なんでこんな物が好きになるんだ...中毒者の気持ちがわからねぇ。


だいぶ走っただろう。裏路地に出ると、一気に疲れが体に押し寄せて来た。
体が重く、返り血が頬をつたう。
今、知らない人が俺をみたらすぐに通報するだろうな...。


もう耐えられなくなり、壁に体重をかける。...も、それもできずに倒れこんだ。
ぼーっとする意識の中、聞き覚えのある声が、俺の名前を呼んでいた。

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