［○魂］やっぱり俺は変わらない【男主】

喧嘩はグーでやるべし(2) ページ26

『歌舞伎町怖い歌舞伎町怖い歌舞伎町怖い歌舞伎町怖い(ガタガタガタ』

沖田「ただの木材じゃないですかぃ。」



木材を避けて総悟の後ろに隠れる。
なんかもう、命を狙われてんじゃねぇのかと思った。

総悟はハッとすると、土方に向かってピースをしていた。



沖田「土方さんより先に怯えてるAさんゲットー」

土方「おい総悟テメェ！今明らかに考えること違うだろ！ッ！あぶねーだろ！！」

「だからあぶねーって言ったろ。」

土方「もっとテンション上げて言えや！わかるか！！」



土方が降りてきた作業員に言い放つ。
そりゃ、命に関わってたんだ。叫ぶ気持ちはわかる。


「うるせーな。他人からテンションのダメ出しまでされる覚えはねーよ。」

『.....ぁ、』

土方「あ''あ''あ''あ''！お前！池田屋の時の...！！そぉか、お前も銀髪だったな...」

銀時「えーと、君、誰？」




え？白髪じゃないの？銀髪？え？なんなの？？
白髪と銀髪は同じ部類なの？全然違くない？

そんなことより、銀は土方と総悟のこと、覚えてないのか。
ある意味流石、と言える。

銀は俺をチラりと見ると、「あ、」と声を漏らした。



銀時「こらこらA。知らない人について行っちゃ行けないって銀さん注意したよね？」

『てめーは俺の保護者かよ。それに、土方と総悟は友達だから大丈夫だ』

銀時「いや、Aに近づいていいのは銀さんだけだから。」

総悟「...友達...」

土方「総悟、お前黙ってろ。おいA、こいつか。お前がついてってる万事屋は。」



こくこくと頷くと、銀は少し悩んでから「もしかして、」と土方の肩に手を置いた。



銀時「多串君ですか？アラすっかり立派になっちゃって。なに？まだあの金魚デカくなってんの？」

「オーーイ！銀さん！早くこっち手伝ってー！」

銀時「じゃ、多串君、A。俺仕事だから。」




.....フッ...多串君...
不覚にも笑いそうになるのをこらえる。
銀が仕事に戻るのを見送る。



沖田「いっちゃいましたよ、どーしやす多串君」

『追いかけます？多串君」

土方「誰が多串君だ。」



総悟と俺は思いっきり髪を掴まれる。
土方はため息をつくと、手を離して上を見上げた。



土方「総悟、刀貸せ。」


総悟から刀を受け取ると、土方は屋根の上に登ってしまった。
今度は一体なにをする気だよ...

すると、総悟が俺の手を掴む。



沖田「なんなら、見やすいとこに行きやしょ。」

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