［○魂］やっぱり俺は変わらない【男主】

9-ジジイになってもあだ名で呼び合える友達を作れ(1) ページ19

銀時「俺が以前から買いだめていた大量のチョコが姿を消した。
食べた奴は正直に手ェ挙げろ。今なら4分の3殺しで許してやる。」

『ほぼ死んでんじゃねーか。』

新八「あんたいい加減にしないと糖尿なりますよ。」

神楽「爆発テロ多発...」(ポタポタ



神楽が鼻血を垂らしながら新聞を見つめる。
女の子が鼻血を放ったらかしなんて...神楽はこえぇなぁ。


神楽「物騒な世の中ネー。私怖いよーパピーマミー。」

銀時「怖いのはオメーだよ。うまかったか俺のチョコは。」



今日もギャーギャーうるせぇなぁ...。
俺は神楽から新聞を奪って見つめる。新八も暇そうに覗き込んできた。


『...テロねぇ。あったまおかしいんじゃねーの。』

新八「いや、あんたも充分犯罪やってきてるからね。」

(ガシャァァン！！


もんの凄い音と、お登勢さんの大声が聞こえる。
下で何かあったんだろう。3人とも見てくる、と外に出て行った。

そして戻ってきて一言。


新八「Aさん、やばいっす。」



***



『あっらー。アホちゃう？なに適当に受け取ってんの。』

新八「しかたないですよ！あんな最後の頼みみたいに言われて...」

『だって、場所が場所だろ。』



その届け物、というのが厄介で。
住所がここなのだ。この広い建物。大使館。

俺らみたいなクズが近寄るような場所じゃない。



「おいお前たち、何をしている。」

神楽「あ、わんちゃん。ホラ、酢昆布あげるヨ」

『やめなさい。』


ここは戌威族の場所。
もちろんここの人たちは犬なわけで。
俺は酢昆布で釣ろうとする神楽を止めた。


新八「いや、僕ら届け物があって...」

「届け物？聞いてないぞ。今は爆弾テロに警戒していて、それどころじゃないんだ。帰れ。」

銀時「まぁ、ドッグフードかもしれないじゃん。ほら。」

「そんなもん食うか。」



ペシっと弾かれた届け物は、吹っ飛んでいき、大使館の中へと吸い込まれるように落ちて行った。
それと同時に爆音、爆風。
それだけで、俺たちに届け物(ソレ)が何なのかを悟らせた。


銀時「よくわからんけど、今何をすべきなのかはわかるよ。...逃げろぉ！」

「待て！テロリスト！！」


わんころが新八の手を掴み、新八が銀時の手を掴み、銀時がAの手を掴み、Aが神楽の手を掴んだ。
みんな道連れ。やったぜ。


銀時「新八！お前どーゆーつもりだ！」

新八「1人で捕まるのは嫌だ！」

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