［○魂］やっぱり俺は変わらない【男主】

1-ちょっと気になっただけ ページ2

「知ってるか...?あの歌舞伎町ってとこにヨォ...」

「なんだなんだ？」



今日もこの町では、爺さん婆さんがギャーギャーと大きな声で会話をしている。
町で残り少ない若者の一人、吹雪Aはベンチに座っていつものようにどうでもいい会話を聞いているのであった。



『はぁ...正直ここもつまんねぇ...なんかいいこと無いかなぁ...』


こんなとこ飽き飽きだ。
老人しかいねぇ。いつ変な天人に襲われてもおかしくねぇこの町。

実家があるからここに来たのはいいが...。
攘夷戦争が終わって、実家にちろっと寄って見たら皆引っ越してたし。
とんだ災難だよな。

毎日毎日こーやってじじい達の話に耳をすますばっかで...



「...あんの銀髪の侍、店の甘いもの全部食って行きやがった。」

「ほぇー...そんな侍が...」

「そうなんだよ。びっくりしたね。その天パのお兄ちゃん...」


『...まじか』



単なる噂だ。
しかし、俺の頭にある一人の人物がよぎる。
いや、違うかも。けどもしかしたら。

頭のなかでもんもんと葛藤するも、結局出た結論は１つ。


『そうだ。行ってみてまぁ俺の勘違いだったらそのまま旅行でしたってことにして帰ってこよう！！』



それがいい！！！と勝手に決めつけ、そのおじさんの所に行く。



『おっさん！歌舞伎町ってどっちに行けばいい？』

「あ？あぁ...東の方に出て、道なりに進めばすぐさ。」

『ありゃーと。』



特に荷物なども無い。すぐ帰ってくる。
帰ってくると思っていても、少し嬉しいような、そんな足取りで道を進んだ。


あの時より成長してるのか。
俺のこと覚えているか。
変なことを考えながらも、Aはどんどん歩いて行く。

だって、もし彼に会えるのだとしたら、それは俺にとって最高の...


『待ってろよ！銀！！』


大親友との再会なのだから。

2-ここが歌舞伎町？→←設定とか

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