共犯者 (ページ11)

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知念の過去ページ11

山田side✩.*˚

俺は紙に書いてあった住所へ行くことにした

山「ここか…」

人気の少ないところにあるバーだった

ｶﾗﾝｺﾛﾝ

？「いらっしゃい」

マッシュルームヘアの高身長の男がいた

山「あ、こんにちは…」

？「もしかして君が山田くん？」

山「え、あ、そうです。」

伊「光から聞いてるよ！俺伊野尾慧伊野ちゃんって呼んで！」

山「は、はい」

伊「こっちおいでよ知念のこと知りたいんでしょ？」

山「はい」

伊「どっちから告白したの？」

山「え、？」

伊「気になるじゃん！」

山「まぁ、一応俺ですけど…」

伊「一応？」

山「最初は諦めようとしてたんですけど…知念がどこにも行かないでって言われたんで…」

伊「可愛いから告白しちゃったんだ！」

山「まぁ、…」

伊「どうして知念を好きになったの？」

山「一目惚れです」

伊「一目惚れ？」

山「はい…」

伊「知念の顔が可愛かったから？」

山「それもありますけどいつもどこか寂しそうな表情をしてたんで」

伊「え…？」

山「気づいたら一目惚れしてたんです」

知念は楽しそうにマスターと話しているけど

どこか寂しそうに笑ったり甘えたり

知念の本当の笑顔が見たい

そう思った時にはもう好きだった

伊「知念の母親はアイドルだったんだ」

山「え、」

伊「綺麗な人だったよ。」

だった。

伊「愛する人と結婚をした後芸能界を去った後知念を産んで理想的家族だった」

山「…」

伊「羨む人もいたけど妬む奴らもいる」

山「妬む…」

伊「知念が6歳の頃母親が拉致されたんだ」

拉致。

伊「そこで輪姦されボロボロになった知念のお母さんが見つかったんだ」

山「輪姦ッ…」

伊「知念のお母さんは耐えきれなくなり知念に愛してるそう言い残しじさつをした」

山「じさつ…」

知念のお母さんはもうこの世にいない…

伊「知念のお父さんは警察に訴えたけど警察は相手にしなかった」

山「そんな、」

伊「知念のお父さんはその日車に跳ねられ亡くなった」

知念は6歳の頃に両親を亡くしてる…

伊「知念はずっと1人でお父さんの帰りを待ってた帰ってくるはずないのに…」

少し声が震えていた

伊「知念を引き取ってくれる家もなく知念は途方に暮れてた時薮と出会ったんだ」

薮宏太…

伊「薮の弟はいじめでじさつしたんだだから知念を実の弟のように大切にしてる」

だからあんなに鬼の形相だったんだ…