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ノーマンside
結局、渡せず仕舞いだったな。
指輪。
ポケットの中に感じるわずかな重み。
ママと2人で門へと向かっていた。
ママ「あなたは逃げないとわかっていたわ。立派よ。あなたは正しい。
これでみんな、満期で出せる。」
ノーマン「決められた時間最後まで、おうちの中で幸せに」
ママ「そう、幸福な一生______。」
僕は最後に、ママに疑問に思っていたことを聞いてみた。
ノーマン「ねぇママ、ママは幸せ？」
ランプが少し揺れる。
ママ「えぇ、幸せよ。あなたという子に出会えたもの」
・・・そっか。
僕は何も返さず、門へ向かい、決心を固めた。
直後だった。
「ノーマンｯ！！！！！」
ママ「？！」
ノーマン「えっ」
ママ「何してるの！A！！」
ハウスから走ってくるAの姿が目に入った。
他に誰もいない。
1人で抜け出してきたのか？！
ノーマン「なにして」
そう声を出した時には、Aの姿がすぐ目の前にあった。
急に降りかかってくる重み。
その重みに逆らうこともできず、僕は地面にAごと倒れこんだ。
ママ「Aｯ！あなた自分が何してるかわかってるの？！」
「ごめんママ。私、ノーマンに渡しそびれたものがあるの」
Aは僕の体に手を回したまま、ポケットに手を入れた。
まさかまだ！
「はいノーマン。お誕生日おめでとう」
そう体が強張った刹那だった
ノーマン「え？」
「ちょっと早いけど、これプレゼント」
Aはそっと、僕の右手を取った。
何事かと思うと、スッと指に何かがはめられた。
ノーマン「これって」
「指輪。レイに手伝ってもらいながら作ったの。よくできてるでしょ？」
銀色の、細い指輪。
それは僕の右手の薬指にぴったりと収まっていた。
「ノーマン、私本当は今すごく止めたい。さっきのエマみたいに」
ママ「ｯ！」
「でももう、止めないから。
私ちゃんと生きるから、だからノーマン。
いつかどこかで、また逢おうね_____。」
.
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死神シエル - ノーマンが出荷される時泣いてしまいました。頑張って下さい。 (2021年1月7日 15時) (
レス) id: 0251ca6174 (このIDを非表示/違反報告)
ゆで卵(プロフ) - 続きを楽しみに待ってます！！ (2020年10月17日 12時) (レス) id: 18a070aa90 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ - 私は、この作品、大好きです！読みやすくて、たくさん、泣きました。ノーマン、生きてるのわかってても別れのシーン、泣けるんですよね....。それから、このお話の続編、見たいです！いつまでも待つので、いつか見たいです！ (2020年10月16日 21時) (レス) id: 656b92ea12 (このIDを非表示/違反報告)
れ(プロフ) - 約ネバの小説の中で私の中ではほんとにトップの小説なので嬉しいです、、、、、！無理せず頑張ってください！！応援してます！大好きです、、！ (2020年10月14日 8時) (レス) id: 7701c78eca (このIDを非表示/違反報告)
ゆで卵(プロフ) - めちゃくちゃ泣いてしまいました…！！！夢主の今後読みたいです！是非、続編出してください！！ (2020年10月10日 18時) (レス) id: 18a070aa90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青ノ林檎
| 作成日時：2019年3月31日 10時
