【おそ松さん】黒い鬼は松の傍に。 (ページ4)

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３話ページ4

「チッ、使えねーな・・・」

振り向いたとき、頭上から聞こえた声。

上を見れば、自分に無数の硝子や釘が降り注ぐ。

当たれば多少ながら怪我をすることとわかっていて、避けずらいものを上から降らせたのか。

『・・・面白いが、すまない』

それすらも避けると、上の人物が降りてくるより一手早く顔面を殴る。

『・・・さて、残りはお前だけだが？』

「おお！やるじゃん♪」

頬をかする刃。

うっすらと赤い線ができ、一筋の血が流れる。

『刃物は厄介だ。早めに片付けさせてもらおうか』

地面を踏み込み、相手に突進する。相手は笑顔を絶やさずに構えた。

『・・・』

真っ直ぐ襲いかかると見せかけ、目の前でしゃがむ。

鳩尾に狙いを定めて拳をつきだすと、風圧でフードが脱げた。

「おっ・・・と」

拳は当たらなかったが、バランスを崩し、覆い被さるようにして倒れた。

『っ・・・おい、大丈夫か？』

押し倒されているような状態なので、軽く相手の背中をつつく。

「ははっ、こんな状況で俺の心配かよ・・・って」

『？』

「おまっ、フード脱げて・・・！」

『ん？・・・本当だ』

被り直そうとすると、その手を止められた。

「タンマタンマ！勝負は負けでいいからフード被んないで！！ね！！」

『別に構わないが・・・』

「やりぃ！！」

『(意味がわからん)・・・ところで、そろそろ私の上から退いてもらえると嬉しいのだが』

「え？あ、ゴメン！！」

Aは軽くなった上半身を起こす。

「なあなあ！お前、女だったんだな！名前聞いてもいいか？」

『・・・(苗字だけでいいか)夜月だ』

「俺は松野おそ松！そこの五人の長男なんだぜ！」

『そうなのか・・・ところで、その五人は大丈夫なのか？少しやり過ぎたと思ってな・・・』

おそ松「ヘーキヘーキ！・・・だよな？お前ら」

おそ松の声に、気絶していた五人も体を起こす。

おそ松「話は聞いてたよな？」

「勿論。・・・僕は三男のチョロ松、よろしくね」
「四男・・・一松」
「五男の十四松！！やきう、しよ！！」
「次男のカラ松だぜ、カラ松girl・・・」
「カラ松兄さんうるさい！・・・僕は末っ子のトド松だよ、L⚫NE交換しよ？」

『えっと・・・トド松には悪いが今度な。今は携帯を持ってないんだ』

トド松「そうなんだ、じゃあまた今度ね♪」

『ああ_____っ！』

頬の傷の痛みに体を震わせると、目敏くもトド松は気づいたようだ。