谷崎兄妹:夢を見た ページ29
『ナオミちゃん、お菓子はいかがかな?』
甘い砂糖菓子を片手に、谷崎(兄)にくっついているナオミの視線を向かせる。
ナオミ「是非いただきますわ!」
少し迷った後、Aの片手にある砂糖菓子に手を伸ばす。
潤一郎「助かったよ・・・・・・」
『そういうわりに、満更でもないんでしょ?オニーサマは』
潤一郎「うぅっ・・・・」
恥ずかしそうにする兄をニタニタといたずらっ子のように笑えば、ナオミが二人の間に割って入る。
ナオミ「狡いですわ!いつもいつも二人で楽しそうにして!」
『この流れもいつも通りなんだけどね・・・・・にやけすぎだよ、潤一郎』
潤一郎「だ、だってナオミとAが一緒にいるなんて天国じゃないか!!」
『だから、いつものことだって言ってるじゃん。慣れなよ』
そう、いつものこと。
こんな風に笑い合い、ふざけ合う。
それはそんな幸せを描いた_________________________
____________________________________夢なのだ。
現実世界でAは二人の前で、笑顔でビルから飛び降りた。
理由は分からないが、ぐちゃぐちゃになった体は、すでに死んでいた。
これは死んでしまったAが見ている幸せな夢。
誰にも邪魔をされず、夢であることも気づかない、幸せで悲しい夢なのだ。
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黒月夜*(プロフ) - 七海@月と星−−君と幸福な世界さん» 駄作なわけないじゃないですか!!そしてまさかのBlu-rayの予約・・・!? (2019年3月13日 23時) (レス) id: f34cbf336c (このIDを非表示/違反報告)
黒月夜(プロフ) - コメントありがとうございます!!ゆ、遺言!?死なないでください!!というより、遺言がそれでいいんですか?! (2018年12月13日 22時) (レス) id: f34cbf336c (このIDを非表示/違反報告)
河童系人間。(プロフ) - むり…尊い…すき……(遺言) (2018年12月13日 20時) (レス) id: 66413608c9 (このIDを非表示/違反報告)
黒月夜(プロフ) - ハニーさん» あ、なんかすみません・・・・・( ・−・) (2018年11月22日 23時) (レス) id: f34cbf336c (このIDを非表示/違反報告)
ハニー - 澁澤さんの童話むり…しんどい…(´Д` ) (2018年11月22日 10時) (レス) id: f040ea1a18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒月夜 | 作成日時:2018年5月10日 21時