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Aside
……?
ここは……。
フカフカしてる。
ベッド、かな?
でも周りは真っ白。
それと誰かが僕を呼んでいる。
その声を僕は知ってる。
誰かは分からない。
でも、何故かその声を辿って走っていた。
「……ん。」
「……!!A…君!起きた?」
「はい。」
誰だろう。
こんな人見た事ない。
「……誰?」
そう僕が言うとその人は少し表情が曇った。
でもすぐに明るくなったから僕の見間違えかもしれない。
「俺は氷川海兎。君の担当医をしているよ。何かあったらすぐに呼んでくれ。」
海兎先生……はなんか堅いし。
かと言ってそのまま先生って言うのもなぁ。
……あ!
海先生!
これなら丁度いい感じだし、これに決めた!
「ね、海先生って呼んでもいい?」
聞いたけど反応しない。
「……ダメ、ですよね…。」
「ううん、大丈夫だよ。じゃあ俺はAって呼ぶぞ?」
「……!!うん!!」
良かった。
怒ってない。
それから沢山のことを話してくれた。
1番びっくりしたのは海先生と同居するって事。
僕は退院した後行くあてがないから一緒に住むって言ってた。
「うん、このくらいかな。んじゃ後は退院待つのみ!俺はここら辺で事務仕事に戻るな。ゆっくりしとけよ。」
そう言って海先生は出ていった。
いい先生だ!
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作者名:クロスケ | 作成日時:2019年3月25日 1時