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story33 ページ34
疾風side
｢海兎兄……Aは助かるよな……？｣
｢運次第。でも心配は無用。この病院で1番手術上手い人だから。後はAが頑張ってくれたら……成功する確率はぐんと上がる。｣
手術が始まって少し経った後海兎兄に聞くと落ち着いた声で返ってきた。
なんかムカつく……。
｢……Aが目覚ましても俺の事言うなよ。俺がまた1から踏ん張る。Aと約束したから。｣
｢……お前ってそんなにAの事好きだったんだな。｣
｢んだよ、今更。｣
｢んー？いやー、Aが目覚ましても疾風には教えないでおこうかなーって｣
｢……っ！てめぇ…ざけんなよ!!｣
｢ぷっふ。嘘に決まってんじゃん。本気に捉えるとかまだまだ子供だなー。｣
｢……うっせぇ！｣
くっそー。
やっぱりアイツマジでムカつく。
1回でもいいから殴っておきたい。
｢俺の事も忘れてるだろうしなぁ。また1から自己紹介しねぇと。一緒に暮らしてる事も言わなきゃだし、Aどんな顔するかなぁ。｣
｢お前は変態かよ。｣
ニヤニヤしながら喋っている海兎兄はマジで変態だ。
｢酷いなー。まぁ、それもこれも……Aが起きないと意味ないんだけどね。｣
｢Aは絶対起きる。約束したから。俺とまた恋するって……。｣
｢よくそんな小っ恥ずかしい事言えるなぁ。｣
｢ふんっ！喚いてろ独り身。｣
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作者名：クロスケ | 作成日時：2019年3月25日 1時
